アメリカンフットボール部

アメリカンフットボール部・関東大学アメリカンフットボールリーグ戦対法大オレンジ

2017年09月19日

9月16日 アミノバイタルフィールド

「生きた心地しなかった」大接戦 51年越しの劇的勝利!

 

 

▲試合終了後、校歌を斉唱する選手たち

 

 創部史上初の劇的勝利だ! 前節ではフィールドゴール1本の差で惜しくも敗れた中大ラクーンズ。リーグ戦初白星を懸けて法大オレンジと対戦した。追いつ追われつの展開となったこの試合、勝負の行方はタイブレークに持ち越された。先攻を選択したラクーンズは猛攻を見せタッチダウンを成功させると、貴重な6点を守り切っての勝利。創部以来51年間秋のリーグ戦では勝利していない相手との一戦を制し、日本一への望みをつないだ。

 

 中大のキックで試合開始。第1Q、先制したのは法大だった。ランによるタッチダウンを許すと、中大は法大の勢いを止められない。その後法大は65ヤードのパスを成功させタッチダウン。0-14と差をつけられてしまう。続く第2Q、中大は猛追を見せた。開始2分過ぎに13番QB松岡修平(文4)から89番WR金澤直樹(法4)へのパスを成功させタッチダウン。その後13番松岡のランでタッチダウンを決めると、14ー14の同点で前半を終える。

 

▲85番渡辺のタッチダウンを喜んだ

 

 続く第3Q、中大は果敢にオフェンスを展開するも、敵のディフェンスに阻まれ得点につなげることはできなかった。両者得点の無いまま、第4Qに突入。中大はパスを中心とした攻めを展開すると、残り時間も4分となったところで13番QB松岡から85番TE渡辺寛(経4)へのパスが成功しタッチダウン。その後12番K小山竜平(文3)がキックを決め、7点を追加。リードを保って勝利したい中大だったが、法大はすぐさま反撃に転じた。一気に攻め込んだ法大は勢いそのままにタッチダウンを決め、再び同点に。21ー21で第4Qを終え、両者一歩も譲らない接戦の行方はタイブレークへと持ち越された。

 

▲3番大津のタッチダウン直後、会場が沸いた

 

 雨が降りしきる中、勝負のタイブレークが開始。コイントスによって先攻を選択した中大は敵陣25ヤードから攻撃を開始。13番QB松岡から4番WR佐藤陸(法3)へのパスが成功すると、ゴールラインまで残り3ヤード。あと一歩の勝負どころで力を発揮したのは、3番RB大津一輝(文1)だった。29番RB野田篤生(文4)の代わりとして、自ら手を上げタイブレークに出場。野田からは「任せた」と背中を押された大津。先輩の期待に応えタッチダウンを決めた瞬間、「本当に喜んだ」。キックは失敗に終わるものの、中大は6点を決め、法大の攻撃を迎えた。法大の攻撃に対し、中大は強烈なタックルで応戦。法大の勢いを抑えた中大はファーストダウンの獲得を阻止。中大の勝利が決まった瞬間、選手とスタンドとが一体となって喜んだ。

 

 シーソーゲームとなったこの試合を「生きた心地がしなかった」と振り返るのは、佐藤将貴主将(法4)だ。「すごい辛かったが、何とか勝ててよかった」と安堵の表情を見せた。次節の相手は慶大。佐藤将主将が「(中大と)相性が悪い」と評する相手だ。そうは言っても、優勝戦線に残るため負けは許されない。日本一という大きな目標に向け、まずは目先の一勝をつかみ取りにいく。

 

◆試合結果

◯中大ラクーンズ 21ー21 法大オレンジ

(0-14、14-0、0-0、7-7)

(タイブレーク 6-0)

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部