アメリカンフットボール部

Cを背負う者番外編・アメリカンフットボール部

2016年12月11日

佐藤将貴(法3)

「キングオブアメフト」への挑戦

 

▲リーグ戦第6節対立教大戦での佐藤

 

 「キングオブアメフト」。DL(ディフェンスライン)とはどんなポジションかという問いに、佐藤将貴(法3)はそう答えた。相手のオフェンスを強烈なタックルで崩していくポジションだ。DLは「一番でかくて速くなければいけない」。

 

▲オフェンスを崩す佐藤(手前)

 

 佐藤がアメフトに出会ったのは高校入学時。佐藤が入学した大阪府立池田高校は、日本のアメフト発祥の高校だった。1946年の秋、進駐米軍が持ち込んだのが始まりだ。中学までサッカーをしていた佐藤だったが、「環境がそろっていた」とアメフトという世界に飛び込む決意を固めた。アメフトを始めた佐藤はめきめきと頭角を現してゆく。大阪選抜、関西選抜、世界選抜に選出された佐藤は、日本を代表する選手の一人となったのだ。

 

  そんな佐藤だったが、高校時代にチームとしての実績を残すことはできなかった。佐藤は次なる活躍の場を選択する必要があった。全国の大学から引っ張りだこだったという佐藤。そんな中「法学部に行きたかった」佐藤は中大への進学を選択。中大で日本一を目指すことにしたのだ。

 

▲相手オフェンスに食らいつく

 今シーズンは3年生ながら副主将として活躍した佐藤。リーグ戦の結果は5位。「勝てる試合を落としてきた」と悔しさをにじませた。来シーズンからは最上級生としてチームをまとめていく。「来年は必ず日本一になる」。その言葉には覚悟がこもっていた。チームとして「個の力」の向上を目指す。

 

 「学生レベルではずば抜けた存在になりたい」と佐藤は語る。「もっともっと頑張ります、来年は」。現状には決して満足しない男の姿がある。「キングオブアメフト」を体現するまで、佐藤は飽くなき向上心を持ち続ける。

 

 今年度7月号から本紙紙面で始まった連載「Cを背負う者」。Web版でも番外編として、中大の名を背負っている選手たちを紹介していきます。

 

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部