アメリカンフットボール部

アメリカンフットボール部 関東学生アメリカンフットボールリーグ戦 対慶大

2014年11月09日

11月9日 対慶大 横浜スタジアム
1ヤードに負ける

自らボールを運ぶ松井

 早大戦を落とし、ほかの大学の成績次第では入替戦の可能性が出てきた中大。本日の慶大戦は重要な一戦となった。

 第1クオーター。最初の攻撃を攻撃権を更新できずに終えると、慶大のQBから奥を狙ったパスを立て続けに通されてレッドゾーンまで攻められる。しかしここでLB#47松永省吾(経4)が相手のパスをインターセプト。一気に敵陣39ヤードまで進みチャンスを迎える。4thダウンで1ヤードを残し、ここで早くもギャンブルを仕掛ける。これが成功し、フィールドゴールレンジまで迫ったところでK#95市森康平(法2)が冷静に決めて3点を先制した。リードを守りたいところだったが、その後も相手のロングパスにおされる展開が続き、タッチダウンを許してしまう。

 第2クオーターでは開始早々ディフェンスが再びビックプレーを見せる。DB#22木村泰久(文3)がインターセプトをし流れを簡単には相手に渡さない。この攻撃ではQB#12松井諒(商2)からWR#11鈴木崇浩(法4)へのパスが効果的に決まる。最後も残り6ヤードとしたところでエンドゾーン内にいた鈴木へのパスが決まりタッチダウン。10-7と再びリードをする。しかし慶大も簡単に試合を進めさせない。中大のパーソナルファールなどでミスが出たところに付け込まれ再びタッチダウンを許し逆転を許してしまう。QB#13松岡修平(文1)が入るなどさまざまな攻撃パターンで攻める中大だったが、QBサックを連続で許すなど中々フィールドゴールまでも持っていけない。そのまま前半終了。良いプレーは見せたものの、相手にその上をいかれる展開となった。

タッチダウンを決めた鈴木

 第3クオーターは慶大のリターンからスタート。そのリターンを相手リターナーに残り11ヤード地点までボールを運ばれてしまう。ここはDL#8甲斐雄高(法3)のQBサックなどでフィールドゴールに抑えるが7点差とされる。さらに中大の攻撃がスリーアンドアウトで終わると、次のドライブではタッチダウンを決められ10-24と2ポゼッション差とされてしまう。反撃したいオフェンスはWR#8松岡慶将(商2)やWR#4野崎貴宏(法2)へのパスで前進を続け、エンドゾーンまで残り1ヤードまで迫る。3rdダウンの攻撃でパス失敗と思われたところを相手の反則によりハーフディスタンスからもう一度1stダウンからとしたところでこのクオーターを終える

 そして第4クオーター。最初のプレイで松井からのパスをFB#3國行駿介(法3)が受けてタッチダウン。残り1タッチダウン差とする。ディフェンスももう失点を許せない場面。連続で相手に攻撃権を更新させず流れを作る。そして残り時間的にも最後の攻撃。自陣42ヤード地点で迎えた4thダウンを松岡へのパス、3本連続でパスを失敗して迎えた次の4thダウンも鈴木がパスをキャッチし攻撃権を更新するなどぎりぎりのところで踏みとどまり敵陣まで侵入する。そして残り30ヤードのところで松岡が11ヤード更新するパスキャッチを決め、試合は残り5秒。松井がパスを投げた瞬間に時計が0になるもそのパスを松岡がエンドゾーンへ。しかしわずかにボールはラインを割っておらず、慶大の反則があったものの時間切れで敗戦。1ヤードに泣いた試合となった。
◆試合結果◆
中大ラクーンズ17―24慶大ユニコーンズ○
◆コメント集
――仁木監督
「」

――DL#99内海来主将(商4)「今日の試合は正直楽しかった。お互いに信頼し合っていたし、最後のドライブを見ていてもチーム一丸となっていたのを感じたから。1人1人が主役になろうと早大戦から言ってきた。そういう気持ちから良いプレーが生まれ、徐々に信頼関係が築かれたのだろう。最後の1ヤードだが、4年間大学でプレーしてずっと思っていたが、その1ヤードが長くて遠い。それを埋めるためには、ラクーンズの歴史を変えてやるという意気込みで望まなければならない。最終戦は相手がどうこうではなくて、やりたいフットボールをするだけだ。やるべきこと、1月からやってきたことを出し切るために、準備をしっかりする。最終戦が1月からやってきたことを発表する場だと思ってプレーしたい。また油断もせずに。皆が心の底から出し切ったというチームになって終わりたい。」

――鈴木「プレーとして最後の1ヤード。これがすべて。オフェンスリーダーとして悔しい。1回の練習でとりきれるかどうか考えてやっている。もう一度同じ場面があったらとれてるかもしれない。普段の私生活から細かいところとかこだわらないといけないところを徹底しないといけないし、いろいろ足りなかったんだと思う。ディフェンスは要所で抑えていたしインターセプトもあった。チームが一つ一つのプレーに気持ちをこめられていたからタッチダウンだけを考えたが。今日の残り1ヤードというのは試合でしか返せないので取り返すためにもそこにこだわってあと1戦やりたい。アメフトを10年やってきて思い残すことの内容にやりたい。」

――國行「最後はなんとかせった状況にもちこめた。個人的に実力不足な面がでてしまった。集大成を誓った試合だった。実力のなさを知ることが出来、来年に向けてやっていく糧になった。 第4クウォーターのタッチダウンは練習していた通り。あのプレーがあったら、決める自信があった。いつも通りにできた。準備してきて、ずっと温めてきたプレーだったから、それが使えて嬉しかった。最後の1ヤードについては、1ヤードがながいということを、感じさせられた。あの1ヤードが全てというわけではなく、1ヤードになるまでの過程で修正出来た点があった。日体大はアスリートぞろいで魂のあるチーム。お互いのれてない状況。最後今年の集大成をどっちが見せられるかが勝負。次は4年とできる最後の試合。2週間で劇的にうまくなることはないが、自分のいいところをだせるようにしたい。二年連続で悔しい最後は嫌なので、最後かって、いい終わりかたをしたい。」

――松井「粘って粘って戦った。正面からぶつかったつもりだった。みんな言うと思うけど、あと一歩が詰めきれずに負けてしまった。オフェンスとしては何らかの形でリズムを作ろうという目標でやっていたのに、リズムに乗り切れなかった。流れを引き寄せられなかった。いいプレーが出ても、乗れなかった。ここにも同じことが言えるのだが、あと一歩詰めきれなかった。(慶大と中大の差はどこにあるか)向こうのチームはオフェンスに自信のあるチーム。だからうちのディフェンスはフィールドゴールに抑えればなんとかなると思っていた。しかし向こうに点を取られて相手を流れに乗せてしまった。最後はディフェンスも頑張って抑えてくれたのに、オフェンスがそれに応えられなかった。そこが原因で負けてしまった。(第4クォーターのTDについて)ランでは押し込めなかったので、國行さんを信用してあのプレーを選んだ。あのプレーは結構練習を重ねてやってきたプレーなので自信はあった。準備してきたプレーが決まって良かった。あのプレーでタッチダウンを取れて素直に嬉しかった。(ロングパス多用して終盤相手を追い詰めた)結果的には追い詰めた形にはなったが、あの極限の場面のプレーのプレッシャーに勝てなかった。自分の力不足だと思ってる。申し訳ないです。(これからに向けて)準備を徹底的にして、試合に臨むこと。これは今までもこれからも変わらない。次も準備して臨む。最終戦なので結果を出して、4年生に恩返しをして終わりたい。」

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部