アメリカンフットボール部

アメリカンフットボール部 関東学生アメリカンフットボールリーグ戦 対早大

2014年10月26日

10月25日 対早大 アミノバイタルフィールド
流れつかめず惨敗

キックオフリターンでタッチダウンを決めた萩原

 第5戦の相手は早大。ここまで両チームとも2勝2敗。この試合は順位に関わってくるであろう。
 第1クオーターは中大のレシーブで始まった。相手キッカーが蹴った高々と上がったボールをRB#28萩原誠人(法4)がキャッチしそのまま敵陣へと走り、見事タッチダウンを決めた。相手プレーヤーをしっかり見てスピードを落とさず走り込んだことを「いいプレー」と監督も称するほどだった。ここで流れを引き寄せたい。しかし早大は負けたとはいえ法大、日大相手に試合をしっかり作ったチーム。簡単に流れを渡さない。中大ディフェンスは相手の攻撃に防戦一方。早大にタッチダウンを許し7-6で第1クオーターを終える。
 第2クオーターは中大の攻撃から始まる。35ヤード付近からフィールドゴールを狙うも失敗。流れをつかめない。一方早大はフィールドゴールを決め逆転。7-9とした。早大は流れを完全につかんだ。ここ2試合、パスで流れを作って勝ってきた中大。しかし今日はパスがなかなか通らない。終盤に萩原やRB#1北村光至(商3)のランで1stダウンを重ねていく。ゴールまで8ヤードの地点まで迫り、残り時間もあとわずか。K#95市森康平(法2)のキックはフィールドゴールを狙う。ボールはHポールの内側を通過するも、時間切れで無効。どちらに流れがあるかを象徴するようなプレーであった。7-9で試合を折り返すこととなる。

公式戦初タッチダウンを決めた野田(中央)

 早大のレシーブで後半が開始する。中大は開始早々、長い距離のパスを決められ、そのままタッチダウンを許す。流れをつかみ反撃としたかった中大だが、その後もパントミスからタッチダウンを許し、7-23で完全に早大優勢のまま試合は進んでいく。ここで流れを変えるプレーが出る。萩原の負傷で出場していたRB#29野田篤生(文1)がQB#12松井諒(商2)からのパスを受けタッチダウンを決める。14ー23、1つのタッチダウンと1つのフィールドゴールで巻き返せる。この1年生のプレーから、中大の反撃が開始されると思われた。
 望みは第4クオーターへと託された。反撃へと転じたい中大だったがオフェンスからもディフェンスからもリズムが作れない。あっという間に2つのタッチダウンを許し第4クオーター開始3分で14ー37とされる。インターセプトをされるなど攻撃も精彩を欠いていた。その後40ヤード付近から2本のフィールドゴールを決められ、終わってみると14ー43、惨敗であった。
 これで成績は2勝3敗。残り2試合を勝利で締め、勝ち越してシーズンを終えたい。
◆試合結果
中大ラクーンズ14-43早大ビッグベアーズ○
◆コメント集
――仁木監督「相手に勢いがあるとどうしても受け身になってしまう。負けるときはこんなものなのかな、という印象。流れに乗れば点差ほどの力の差はなかったと思う。けが人多く、控えの選手の準備もあまりできていなかったか。選手層の薄さが表れた試合。(後半の大量失点)普段入っていないところに入るなど、大変だった。これだけけが人が出ると対応は難しい。こういうところもゲームの流れをつかめなかった原因。勢いがあればどんどん押していけるんだが、逆になると厳しい。(野田の活躍)1年生ながらいいプレーをしてくれた。萩原のキックオフリターンのタッチダウンもそうだし、野田もいいプレーをしてくれた。本当はそこからもっと乗っていきたかった。流れに乗るべきところで乗れなかった。まだまだ練習でやってたことを活かせてない。このままで終わるわけにはいかない。我々の目指すフットボールをやって勝ち越しを目指してやる。」

――DL#99内海来主将(商4)「今日は不完全燃焼。あらかじめ決めてたプレー、やりたいと言っていたものができてない。そこにみんな悔しさは持ってる。やりたいプレーができてたらまた今日は違う結果になってたと思う。前半最後のプレーもそうだが「おれがやってやる」という気持ちがない他人事のように思っている選手もいる。今日はけが人も多く普段出ないような選手も出場することが多かった。全員がそういうわけではないが「おれがやってやる」と考えるか「やべえ、試合出ちゃった」と考えるかがこの試合の結果に繋がったと思う。やってやるという気持ちがあったら流れを引き寄せられた。受け身の展開になった原因もここにある。自分との戦いに勝とう、と試合前に言った。それができなかった。自分に勝つとそれがチームの勝利につながる。あくまでも目標は「日本一のチームになること」、それは変わらない。強いチームは進化し続ける。うちもここで落ちるんじゃなくて進化していく。」

――松井「相手の方が上だと感じた。早大はしっかりと準備をして自分らが負けた日大と法大にもしっかりと試合を作っていた。なので強いのは分かって臨んだ。自分らが決めたことをやってそれが逆に首を締めることになった。情けない負けだと自分は思う。試合の流れは最初は萩原さんのタッチダウンなどできてると思ったが、やっぱり早大の力が上だった。あっという間に流れを取られてそのままいったことが敗因。負けは負け。慶大も強い、切り替えて気を引き締めて臨む。」

――野田「前半がロースコアだったので、一発やってひっくり返してやろうと思って臨んだ。前半を見ると、やはり細かいミス、詰めの甘さが垣間見える。そのまま後半にズルズルいってしまった。ハギさん(萩原)のケガで自分と光至さん(北村)に出番が回ってきた。あの場面は一発でタッチダウンを決めたかった。それをちゃんと決めれたのが嬉しかった。自分としては自信になった。だがエースのいなくなったときのオフェンスでも自分がもっと得点を重ねたかった。そこはまだまだと思う。1対1で負けたことが2回あった。そこが反省点。まだ成長できる。次の慶大も強敵だからオフェンスからリズムを作る。今日は自分は(タッチダウンを)1本しか決めてないので、次は何本でも決める。」

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部