アメリカンフットボール部

アメリカンフットボール部 関東学生アメリカンフットボールリーグ戦 対明大

2014年10月13日

10月12日 対明大
アミノバイタルフィールド
昨年の雪辱を果たし、リーグ戦2勝目

パスキャッチに成功する新城

 リーグ第4戦は、明大との対戦。昨年の対戦では、豪雨の中でパスが通らない等オフェンス陣が苦しみ、0―7で敗退した。今年は昨年味わった悔しさをぶつけた試合となった。
 
 中大のキックオフで試合開始。最初の明大の攻撃は、DB#21平田湧士郎(経4)らのタックルで相手オフェンス陣を止めて、パントに追い込む。攻守交代後、QB#12松井諒(商2)からRB#34中村悠河(商2)への33ヤードものロングパスが通り、ファーストダウン。さらに、RB#28萩原誠人(法4)がランプレーでファーストダウンを獲得すると、市森康平(法2)がフィールドゴールを決めて先制点をつかむ。対する明大の攻撃では、パスプレーで2度ファーストダウンを更新する。相手の前進を止めたい中大だが、ファーストダウン更新まで残り1ヤードのフォースダウンギャンブルを成功され、攻撃権が相手のままで第1クオーターが終了。

 第2クオーターは、引き続き明大の攻撃。DL#92宮本拓磨(4)らディフェンス陣が相手オフェンス陣を止めにかかるも中大の反則や相手のパスプレーでファーストダウン更新を許してしまう。エンドゾーン残り2ヤードの地点からタッチダウン・トライフォーポイントを決められ、3―7と逆転される。続く中大の攻撃では、オフェンス陣に反則が出てしまい、パントを選択した。中大は、もう1度攻撃権を得る。WR#24新城雄基(文4)へ連続でパスが通りファーストダウンを更新するも、得点までは結びつかず、前半を終えた。

松岡へのパスを出す松井

 後半は明大のキックオフからスタート。「後半に追い越せるだろうと思っていた」(DL#99内海来主将・商4)と、中大が逆転に成功する。要所でパスを通し3度のファーストダウン更新で、エンドゾーン残り1ヤード地点まで前進。そこから、萩原が突っ込みタッチダウン。トライフォーポイントは失敗するも、6点を獲得した。続く明大の攻撃を抑えると、中大は追加点を挙げる。フォースダウンでWR#11鈴木崇浩(法4)がパントに見せかけFB#3國行駿介(法3)へボールを渡すと、そのまま走り抜けファーストダウン更新に成功する。WR#8松岡慶将(商2)へ2連続でパスが通り、ファーストダウン更新・タッチダウンを決めた。市森がトライフォーポイントを成功させ、16―7とリードを奪い、試合は第4クオーターへ。

今試合、2度目のタッチダウンを決める萩原

 明大へ攻撃権が移ったが、2度のファーストダウン更新後、RB#1北村光至(商3)が相手のロングパスをキャッチし、インターセプトを決める。中大の攻撃では、中村のパスプレーや萩原のランプレーでファーストダウンを更新。エンドゾーン残り1ヤードで再び萩原がタッチダウン。6点を追加し、22―7。さらに、すぐさま平田がインターセプトを決めて攻撃権を奪う。萩原や新城の活躍でファーストダウンを獲得し、北村がタッチダウンを決める。すると、ディフェンス陣が明大のオフェンス陣を完全に抑え込み、ファーストダウン更新を許さず攻撃権を奪う。ここで、北村が2度目のタッチダウン。トライフォーポイントを含め、計14点を追加して、試合を決定づけた。その後の明大の2度の攻撃でも、危ない場面もなく、そのまま36―7で勝利。昨年の雪辱を果たした。


◆試合結果◆
中大ラクーンズ36―7明大グリフィンズ●
◆コメント集◆

――仁木監督
「昨年は雨の中で対戦し、後半ファンブルが出たりインターセプトを決められたりと、選手もフラストレーションが溜まる試合だった。1年越しのリベンジを果たせてよかった。今日はオフェンス陣も頑張っていたし、パスもいいところで通せてロングゲインを得るなど、いいプレーを続けてくれた。前半こそ、明大のディフェンスがよかったが、後半ではランを中心に要所でパスを通せて相手を崩せた。開幕から2連敗してしまったが、チームも上がり調子でよい結果だ。次の相手の早大もタイブレークの末負けている。その次の慶応も昨年負けている。リベンジロードの2連戦をしっかり戦っていきたい。」

――内海主将「勝ったことはよかった。ただ、ミスが多い。昨年0―7で負けた相手で、今年は10回やったら10回勝てる実力までチームを引き上げてきた。地力の差で勝てるとは思っていたが、前半のプレーには課題が残った。それでも、ビハインドで後半に臨んで前半失敗したスペシャルプレーなどを成功させ、流れに乗った。それに立大戦以降練習から意識していた1プレーへのこだわりを見せられた。今日オフェンスが頑張ってくれたが、何点取らなきゃよりも1プレー1プレーをしっかりできたからこその結果だと思う。ディフェンスとしては、完封こそできなかったものの昨年よりは相手を抑えることができていた。次は早大戦だが、このまま勝ちの感覚を持ち続けていきたい。」

――新城「とにかく嬉しかった。去年明大に負けて悔しい思いをしているし、昨年明大戦で活躍したRB#6佐久間崚(商2)が怪我で今日出れなかったから出られる選手が活躍したいなど、色々な思いがあった。だからこそ勝ててよかった。自分としても、見せ場できちんとパスを取れた。試合前に松井やQB#13松岡修平(文1)に協力してもらってロングパスの練習をしてきた。それがいい形で実を結んだのだと思う。チームの色々な人に感謝している。」

――萩原「まずは勝ててよかった。佐久間が怪我で自分がいつも以上に引っ張ろうと前へ前へ行くことを意識した。明大には、高校時代一緒にやってた選手が多かったから負けたくないというのもあった。去年は大雨の中でファンブルが原因で負けた。今年はノーファンブルでゲインすることを心掛けた。試合前にRB陣でタッチダウン5本を目標としてた。つめれるところは詰めれたと思うし、もっと引っ張っていくことはできたと感じる。北村が少ないチャンスで結果を出して、自分の方が多く出てたのに同じ数しか決められないのは悔しい。今年はエースの座を譲るつもりはないので。次の早大はさらに守備が強いので走りに磨きをかけて負けないように挑みたい。」

――北村「今までは怪我で思うようにできなかった。出場のチャンスが与えられたから活躍してやろうという気持ちで臨んだ。正直、結果がしっかり出たことにはほっとしている。期待に結果で返すことができて今日は十分できたと思う。明大は昨年一点もとれず、失点もバックのファンブルだったからバックで勝つと話していた。4つとれて目標は達成できた。次戦以降も厳しい試合ではあるが、萩原さんの負担を軽くスターターを奪うくらいのつもりでやる。このまま全勝で終わりたい。」

――松井「タッチダウンを5本取るというオフェンスの目標は達成できたのでよかった。(中・長距離のパスの成功が目立った)新城さんが勝負どころで取ってくれて、練習通りのプレーがしっかり決まっていったのが良かった。自分としてはまだ決めきれない部分があったり甘いパスがあったので、そういう部分をしっかり詰めて早大戦に臨みたい。(後半だけでタッチダウン5本取るなど、かなり前半と後半で雰囲気が変わった)前半はオフェンスが18プレーしかできなかった。前半折り返して3-7と負けていた。だがこちらが先制点を取ったりディフェンスが相手を止めてくれていたので焦らずに後半に勝負をかけようと話し合った。それをしっかり守って最後まで集中力切らさずにできたのが良かった。」
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部