アメリカンフットボール部

アメリカンフットボール部 関東学生アメリカンフットボールリーグ戦 対立大

2014年09月29日

9月28日
アミノバイタルフィールド
攻守共に機能し、今季初勝利!
ここまで昨年の1部2リーグ制時代に一位だった法大と日大相手に連敗し苦しい状況の中大。ここからは先の2校よりは力の落ちる相手とあって、本日の相手立大を含め残り試合の全勝が求められる。

第2クォーター、タッチダウンを決めチームメイトと喜ぶ佐久間(中央)

 第1クオーター。最初の守備で反則を取られるも、DL#23佐藤将貴(法1)がQBサックを決めてその攻撃を抑える。最初の攻撃では得点できなかったものの、次の守備で相手がファンブルをしターンオーバー。ここからQB#12松井諒(商2)を中心に攻撃を組み立て、相手エンドゾーンに迫る。惜しくもタッチダウンとはならなかったものの、K#95市森康平(法2)のフィールドゴールで先制した。更にこのクオーターではDL#96新田洋介(商3)のQBサックも出るなど守備陣が流れを作ってこのクオーターを終える。
 
 そして第2クオーター最初の攻撃。このシリーズでは松井からWR#24新城雄基(文4)へのパスがつながり、効率よく前進していく。しかしタッチダウンまで残りわずかのとしたrdダウンの攻撃で距離を出せず、4thダウンでエンドゾーンまで残り6ヤードの攻撃。ここで中大はフィールドゴールではなく4thダウンギャンブルを選択。これが見事に成功し。RB#6佐久間崚(商2)が相手ディフェンスの間を抜けてタッチダウンを決めた。この後得点こそなかったもののLB#47松永省吾(経4)のタックルで相手QBのボールロストを誘うなど中大ペースを維持して前半終了。10-0と今シーズン初めて無失点で後半へ。

松井と交代しQBとして活躍した松岡(右)

 後半、第3クオーターは新城のロングリターンで始まった。後半に入ってRB#28萩原誠人(法4)のランが出るなど攻撃陣は好調に攻撃を続ける。しかしここでアクシデントが起こる。松井がスクランブルで行ったランの際に、相手選手と交錯し負傷してしまう。ここで代わりに司令塔の位置に入ったのが1年生のQB#13松岡修平(文1)。「ロングパスが得意」と話す松岡は短いパスも絡めつつ、初出場ながら落ち着いたプレーをみせる。そしてWR#11鈴木崇浩(法4)にパスを通し大学初タッチダウンパス。一人が抜けても、チームでその穴を埋めるラクーンズらしさが出た攻撃となった。こうなると守備も更にのってくる。DL#99内海来主将(商4)と副将のDL#97宮本拓磨(経4)が連続してQBサック。攻撃では萩原が54ヤードのランでタッチダウンを決めた。また4thダウン、パントと見せかけてパンターの鈴木が新城へパスを通すなど練習で試していたというプレーが随所に出た。

そして第4クオーター。市森が48ヤードのフィールドゴールを決めて4ポゼッション差にする。ここで守備陣が隙を突かれ相手にタッチダウンを許してしまう。それでも市森がこの日3本目となるフィールドゴールを成功させ、最後は残り時間ギリギリのところでQBサックが決まりタイムアップ、試合終了となった。
 
◆試合結果◆
中大ラクーンズ31-7立大ラッシャーズ●
◆コメント集◆

――仁木監督「素直に勝ちたいという気持ちが選手たちのあらゆるプレーの中に見れた。ディフェンスでは(隣で取材を受けていた)松永もだけど、宮本であったり一年生の佐藤も一体となってやっていた。勝利を目指した結果ですね。QBのけがは想定はしてやっていた。怪我したらどうなるのか見れたのも今後につながる。代わりに出た松岡も頑張った。トリックプレーは練習していた。新城もよくとった。2戦でフラストレーションもたまっていたし、今日の勝ちは自信につながる。トップ8、何が起こるかわからないぎりぎりの戦いを勝っていくだけです。」

――内海主将「勝つのはうれしい。そのためにやってるし、やってる以上は勝ちたいですよね。ディフェンスとしては完封できる相手だっただけに悔しいが、一試合ごとに成長しているのは分かる。それでももったいない失点だった。甲子園は厳しいかもしれないが、細かいところにこだわり日本一のチームを目指す。連敗したけど、この試合に勝つと気持ちを入れ替えてやった。ラクーンズのフットボールの力を証明したかった。日大戦も勝負所でミスが出た。いいプレーをすれば乗っていけるのでどんどんいいプレーをすることが求められる。この一勝をいかして次も勝つ。上にもっといけるチームだと思う。」

――松永「結果として28点取った。点差も開いて良い試合だったが、オフェンスがゴール前で決めきれなかったことが目立ったかと。ディフェンスは最後7点取られてしまったのも課題かなと思う。自分の役割を果たせなかった。マンツーマンでつけなかったのは反省。だが結果が出たのは自分としても嬉しい。(QBサック2つ)日頃の練習でスタートを意識してやっている。相手をイメージした練習をやっている。イメージ通りだった。(相手の分析)OLの分析などは事前にしている。どう守ってくるか、などは全て頭に入れてる。試合前にはコールを聞いて、意識してる。勝ちはやっぱり嬉しい。それぞれのユニットの目標の達成を目指しつつ、ここからも勝ち続けていく。」

――市森「1節、2節と厳しい戦いを強いられていた。この2試合はボールを蹴るチャンスがなかった。チームに流れを呼び込むキックができて良かった。
(最初のフィールドゴールはかなりチームとしても大きい)いままでの試合では先制することはできなかったので、そういう意味では大きな3点だったと思う。(長い距離を決めた)今日は風もあったりしたので、あれぐらいの距離なら練習でやってる。いつも通り、それを意識して蹴った。イメージ通りのキックでした。(1試合3本決めるってなかなかない)長い距離でも蹴らせてもらえてるのは信頼されているということ。その信頼に応えられるように、丁寧に、100%のパフォーマンスができるようにやっていく。喉から手が出るほど欲しい勝利を手にできた。この良い雰囲気を維持して今後の試合に臨んでいく。」

――佐久間「タッチダウン取れたところは良かったがそれ以外は走れなかったのが悪かった。萩原さんはチームメイトだが越えなくちゃいけない存在。萩原さんに負けたのが悔しい。(走れなかったとは)1対1で抜けなかったのは前回と同様、反省すべき点。ここが萩原さんにあって自分にない点。(タッチダウンは4thダウンギャンブル)ここが勝負所だと思って臨んだ。今季初タッチダウンだが、そこは嬉しい。(ディフェンスが調子良かった)ディフェンスがターンオーバーしてくれたときはタッチダウン欲しい。なので得点できて良かった。勝利は嬉しいが、これからも強いチームは続いていく。全勝という目標を掲げているので気を抜かず、これからもやっていこうと思う。」

――松岡「初出場ではあったけど、練習でできていたところパスであったりしっかりできた。それでもテンパった部分はあった。満足はしていないけど、タッチダウンパスも決められてうれしいし、試合は楽しい。今日は出るかもとは言われていたので準備はできていた。課題としてパスの成功率が高くない。レシーバーの手にあたったものもあったし。自分の長所はロングパスを投げられるところ。がむしゃらに持てる力を出して、勝利につなげたい。」
写真・記事:「中大スポーツ」新聞部