アメリカンフットボール部

アメリカンフットボール部 春季オープン戦 対近大

2014年06月28日

6月22日 対近大デビルズ
アミノバイタルフィールド
ラストタッチダウン決められず

第2クオーターでインターセプトを決めた平田

 オープン戦の最終戦は近大との対戦。近大とは昨年もオープン戦で対決し、勝利している。中大にとって秋のリーグ戦に繋がる試合にしたいところである。

 中大のキックオフで試合開始。第1クオーター、DL#43佐藤将貴(法1)らのタックルにより相手オフェンスの前進を許さず、攻撃権を奪い取る。RB#19萩原誠人(法4)やRB#33佐久間崚(商2)の快走によりファーストダウンを奪い、相手エンドゾーン付近まで推し進める。しかしそこからパスが通らず、フォースダウンとなると、フィールドゴールを外し先制点には結び付かず。攻守交代直後、佐藤が相手のファンブルをリカバーし、再び攻撃権は中大へ。すると、佐久間らがボールを運び、エンドゾーン手前25Y地点からTE#91揚張雄太(商2)がフィールドゴールを決めて3点先制する。その後もDB#21平田湧士朗(経4)らのタックルが決まるなど、デイフェンス陣の活躍で、相手のゲインを許さず、第1クオーターを終えた。
第2クオーターは、両チームとも得点することが出来ずに進む。近大の攻撃に対して、平田がインターセプトを決め攻守交代すると、WR#27小林雅之(経2)のパスキャッチ成功でファーストダウンを奪うなど前進する。そしてQB#12松井諒(商2)からボールを受け取った佐久間がロングランタッチダウンを決めるも、反則を取られてしまい得点とはならなかった。それに対して近大も、第2クオーター終盤に中大のファンブルをリカバーして攻撃権を得たものの、フィールドゴールを外し得点には結び付かなかった。

第4クオーターでタッチダウンを決めた松岡

 第3クオーターに入ると、近大が中大のエンドゾーンまで侵攻するようになる。ランプレーで立て続けにファーストダウンを奪われてしまい、エンドゾーン付近まで進まれる。それでも、LB#47松永省吾(経4)らのタックルでタッチダウンの隙を与えない。さらに、相手フィールドゴールに対してDL#96宮本拓磨(経4)がブロックを成功させ、無失点に抑える。しかし、中大の攻撃がパントに追い込まれ攻守交代した直後、フィールドゴールを決められて同点に追い付かれた。

 第4クオーター、佐久間のランプレーや近大の反則もあいまって前進すると、WR#3松岡慶将(商2)が松井からのパスをキャッチし、そのままタッチダウン。DB#22渡部猛徳(経3)がフィールドゴールを決めて7点をもぎ取り、再び相手を引き離した。しかし、ここから近大の猛追が始まる。ランプレーとパスプレーを織り交ぜられファーストダウンを獲得される。、#9内海や松永がタックルで応戦するも、相手の前進は止まらず、タッチダウンを決められ、フィールドゴールも許してしまう。さらに、次の近大の攻撃でもランプレーを止められず、タッチダウン、続くフィールドゴールを決められ、逆転された。追い付きたい中大は、萩原がキックオフリターンの際にロングランを決めて、ボールを運ぶ。ランプレーや#81木島のパスキャッチでファーストダウンを奪い、ボールはエンドゾーン直前へ。残り時間はあとわずかの状況。タイムアウトやスパイクで時間を稼ぐものの、パスを連続で失敗してしまい、追い付くことは出来ず試合開始となった。
 

◆試合結果◆
中大ラクーンズ10‐17近大デビルズ○

◆コメント集◆
――仁木監督「近大の方が強かった。うちも準備、入り方ともに良かったが、集中力で近大が上回っていた。前半と後半で異なるプレーをされて、特に攻められている時に浮き足立ってしまうという、今のうちの負け方。法大、東大、明治安田生命と勝ってきたが、まだ自力がなかったといことだろう。敗因を真摯に受け止めて1から仕切り直したい。秋リーグまで1つ1つゲームを振り返って、練習したい。そして、総合力を高め気持ちで負けないようにしたい。」

――DL#9内海来主将(商4)「悔しいですが、負けは負け。敗因は、皆勝つことに慣れてしまい、負けるという危機感を持っていなかったことにあると思う。負けるとは考えず、チームとして強くなることばかり考えて、相手への意識が薄れてしまった。最近の練習では試合が近いといういい雰囲気で練習できたが、近大の対策は不十分だった。秋のリーグは負けられない。法大、日大対策として、今のうちからオフェンスを絞らせないなど、練習していきたい。」

――宮本「自分たちも勝つつもりで試合をして、その姿勢も全面に出ていたと思う。ただ、1番最後のディフェンスで相手を止めきれなかったなど、底力の違いで負けたのだと思う。いつも通りプレーしたが、自分の守るべき場所を守りきれなかった。個人的にはフィールドゴールをブロックしたプレーもあったが、流れをもってこれたわけではなかったのだろう。オープン戦は関大に負けて始まり、法大に勝ち、そして最終戦の今日は秋のリーグに繋がる第一歩となる試合であった。負けを真摯に受け止めて秋に繋げられればよい。リーグでは、法大が初戦だが、この春勝っているので、負けられない。今まで法大にはあまり勝ってないが、勝たなければならない。」

――萩原「接戦をものにできなかった。個人的には走れていたが、点に結び付けられなかった。今日はパスが通らなかったので、ランとパスのバランスを意識していきたい。近大はタックルが良かった。去年と同じツーバックのフォーメーションだったが、攻めきれなかった。秋のリーグは、最初の2戦が山場となるだろう。夏にもっと引き締めて、チームとして完成度をあげていかなければならない。そのためにも、練習からコミュニケーションをとるなど意識して、試合になった時に点に結び付くプレーをできるようにしたい。」

――松井「自分らのやりたかったはできたが、結果として負けてしまった。タッチダウン取れそうで取れない、タッチダウンが反則で取り消された。結果論だがそれがタッチダウンになってたら勝てた試合。ただ、結果が全て。今日は詰めの甘さを痛感した試合だった。今日のようなコンディションに苦手意識はないし、普段通りに臨めた。だがやはり精度はいつもより落ちてしまった。パスからのリズムが作れなかったな、というのが反省点。自分としては納得できないものだった。残り3秒だったが攻撃権を得た時点でタッチダウンをとることしか頭になかった。結果、タッチダウンは取れてない。そのことは心残り。原因としてはプレーができてないとか雰囲気が悪かったとかそういうのではなく、相手の力や雰囲気の良さがうちよりも上だった。そこが勝負の分かれ目かと僕は思う。秋は初戦が法政だし、リーグ編成もして厳しい戦いが続く。だからこそ今まで以上の取り組みをこの夏で行って優勝する。優勝しか考えていない。練習から日本一を意識していく。」

――松岡「前半でファンブルをしたし、パスも2〜3回飛んできたが取れなくて、そのまま後半に入った。だが結果的にタッチダウンを取れて少しは気持ちが楽になった。あのタッチダウンはベンチの声と、QBがいい球投げてくれたおかげだと思う。第4クォーター押され気味だったが流れが向こうにいってしまった。切り替えができてなかったかな、と思う。オフェンスがなかなかゲインを奪えず、パントに持ち込まれてしまって、そこが原因だと思う。中大が負けてた部分はプレーの精度という点だと思う。全員が共通の認識を持ててなかったり、そういうところが負けてたかな。このオープン戦以上の活躍をしないと法政日大といったところとは戦えない。もっと細かい部分を詰めていって勝てるよう努力したい。」
 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部