アメリカンフットボール部

アメリカンフットボール部 春季オープン戦 対明治安田生命

2014年06月11日

6月8日 対明治安田生命
明治安田生命八王子グリーンランド
社会人相手に快勝

ロングパスを放つオフェンスの司令塔、QB#12松井諒(商2)

春季オープン戦も残り2試合。中大は初の社会人、明治安田生命を相手に堂々とした戦いを見せ、得点差をつけた勝利を収めた。

 第1クオーター、中大は序盤から降る雨の影響もありパスでも精彩を欠く。最初の攻撃中に相手のインターセプトを受けてしまう。しかしディフェンス陣が力を発揮する。その後すぐのプレーでLB#47松永省吾(経4)が相手パスを直接キャッチしインターセプトするとそのままエンドゾーンへ。トライフォーポイントも決めて7点を先制する。相手は社会人ながら攻撃にもしっかりと耐えてゲインを許さない。中盤にはRB#19萩原誠人(法4)が相手ディフェンスの間を走り抜け2つ目のタッチダウンを決めた。

 

第1クオーターでタッチダウンを決めた松永

 第2クオーターではオフェンスリーダーのWR#11鈴木崇浩(法4)がタッチダウンを決めると、中大は2ポイントコンバージョンを狙う。この攻撃は失敗するが20-0とリードを広げた。試合中、雨も強くなり互いにパスなどでミスが出るがラクーンズが優勢に試合を進め前半終了。相手に1タッチダウンを許したものの20-7で試合を折り返した。

 第3クオーターでは降ってくる雨の量がさらに増し、ギャラリーも傘をさす人が増え始めた。ターンオーバーも多く出て攻撃がさらに難しくなる。しかしこの日に備えて雨を想定した練習を行ってきたラクーンズは焦りを見せない。このクオーターでも2つのタッチダウンを決める。

 第4クオーター、オープン戦で好調なWR#3松岡慶将(商2)がタッチダウンを決めて41点としたところで試合終了。試合終盤には激しいプレーも続き、勝利に対する意欲が垣間見えた試合だった。相手の攻撃を1タッチダウンに抑える内容で41-7の勝利となった。
 

◆試合結果◆
○中大ラクーンズ41‐7明治安田生命パイレーツ●

◆コメント◆

――仁木監督「社会人と初めて戦ったが、位置付けとしては来年のライスボウルを念頭に置いて、社会人の関東7、8位のチームにどれくらいの試合ができるか、今の中大に何が足りて何が足りてないのかを検証するものだった。法大戦で勝利したことで自信が付いたと思うが、さらに自信を付けて近大戦に臨める結果になったと思う。2月からチームを作ってきて今日はコンビプレーも多くでき、雨の中できびきびとした試合ができ、狙い通りの結果となった。課題としては1Yへのこだわり、プレーの安定度がまだまだだろう。タッチダウンを決められたのは、メンタルがもっていかれ、ふんばれなかったからだ。そういう時こそどう盛り返して行くかが大事だ。ただ、ディフェンスではターンオーバーが5つあり、タッチダウン1本とられたものの良い場面が多かった。近大は関西では4か5番手。相手も勝ちにくるだろうから、いい内容で勝ち、春を締めくくりたい。」

 
――DL#9内海来主将(商4)「社会人が相手だったが、個人個人が攻め方をイメージして戦った。ディフェンスだったら相手のタックルに対して押されても体勢を戻したり、メンバー集まって進撃を防いだ。オフェンスだったら、ハドルから自分たちのペースで攻めることかできた。最近の練習で雨の中きちんと準備してきた。10点以内に抑える相手だったと思うが、RBの外国人がきてびびってしまった場面もあった。近大戦では、基礎を固めて最終戦として出せるものを全部出して、ラクーンズらしさを完璧にするような試合にしたい。」
 
――松永オフェンスパスを通せた一方でディフェンスで7点失点してしまった。フォースダウンを止められない場面が多く、タックルのミスが目立った。相手にびびって身体の下にタックルすると、上から覆いかぶさる形で1Y進められてしまうということがあった。今日はディフェンスで得点できたが、相手にびびって前進を許してしまったことは課題だ。ただ、いいところもあった。雨の中でボールを取る練習したことがいきて、インターセプト2回やファンブルも取れた。最近中大は強くなったきていると思うが、次の近大戦でも挑戦者の気持ちで戦いたい。」
 
――松井「今日は雨が予想されたので事前に準備してきた。ボールを守ること、エンドゾーンまで運ぶことを強く意識していたことが、得点に結びついたのだろう。社会人のチームへの対策というのは特にしていない。オフェンスでタッチダウンを5本取るという目標を設定して、それを達成できた。法大戦の時もそうであったが、チームの立てた目標を達成できた時は勝てることを証明でき、皆さらに自信が付いたと思う。次の近大戦が最後だが、最初の関大戦で負けたことを忘れず、今日よりもいいパフォーマンスをして秋のリーグの初戦の法大戦に繋げたい。」
 
――萩原「雨の中でもボールフォンブルしなかった。最近、体育館で雨を意識した練習をしていたからだろう。ボールを濡らして練習したり、雨の中では取り方が変わることも意識した。今日はしっかり点も取れて、社会人のチームに自分たちの力が通用してよかった。4年間は本当にあっという間で、自分にとって最後のオープン戦であるが、次の近大戦でも結果をきちんと残して周りから信頼されるRBとしてタッチダウンを決めたい。そして、なるべく早く点差を付けて、下級生を多く試合に出して経験を積ませたい。」
 
――鈴木「オフェンスで35点取るという目標には1点届かず、そこは反省すべきところだと思う。ボールを運んでも、最後のタッチダウンを逃したプレーのように、ランの1歩の出し方など細かい所でミスをしてタッチダウンに届かない、そういうところを改善したい。今日は社会人ということで、年上の選手で経験ある相手だった。そういう意味では、社会人とはいえどんな相手でも攻め切れるという今年0から積み上げてきた自分たちのプレーをやりきれたのだと思う。オープン戦では全部の試合で新しいプレーが増えており、自分たちの中でもゲインできたことと新しいことにチャレンジすることは楽しみ。楽しみながら勝利を目指せている。近大はマンパワーが強い。オフェンスとしての一体感を大切にしてしっかりと実力を出し切る。1Yの精度を意識して、詰めていき、秋につながる試合をしたい。

 

――松岡「ここ数日雨に対応する練習をしてきた。悪くない試合ができたと思う。社会人相手に最初はビビってしまったが、やっていくうちに慣れていけた。QBの松井はここという時にいいボールを投げてくれるのもありがたい。自分も去年以上に活躍できるよう頑張りたい」

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部