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ラフマット・ゴーベル氏中央大学名誉博士学位贈呈式

2014年03月27日

学位記を持つゴーベル氏と遠山総長職務代行と福原学長(右)

去る2014年3月24日(月)、インドネシア日本友好協会理事長であり、パナソニック・ゴーベルグループ会長でもあるラフマット・ゴーベル氏に、中央大学名誉博士学位が贈呈されました。
ゴーベル氏は、後楽園キャンパスにて挙行された理工学部卒業式、および大学院理工学研究科修士学位授与式に列席し、理工学部卒業生、および修了生に対し祝辞を述べられた後、帝国ホテルに移動され、贈呈式は、同ホテル孔雀の間にて盛大に執り行われました。
本学が名誉博士学位を贈呈するのは、氏で12人目。

父子二代にわたり母国インドネシア共和国の発展と人材育成に尽力するとともに、インドネシア共和国と日本国との友好関係の伸展及び福祉事業において多大な貢献をされたことから、その功績を顕彰するため、この度、中央大学名誉博士の学位が贈呈されることになりました。
贈呈式では、学長・福原紀彦による式辞、総長職務代行・遠山暁による挨拶の後、ゴーベル氏に学位記とアカデミックガウンの記念品が贈呈され、その後のゴーベル氏による謝辞を以て閉会となりました。
贈呈式、およびその後の祝賀会には、本学学長や学部長、研究科長ほか、恩師である鶴田満彦名誉教授やその夫人、
駐日インドネシア共和国特命全権大使であるユスロン・イザ・マヘンドラ閣下をはじめ、30名以上のインドネシアの要人がお祝いにかけつけ、今後の日尼関係に更なる明るい兆しをもたらすような、和やかで晴れやかな雰囲気となりました。
なお、ゴーベル氏は、翌日の多摩キャンパスにおける卒業式、および大学院修士学位授与式でも祝辞を述べられ、これから社会人になる後輩達に、力強いメッセージとはなむけの言葉を贈られました。

ラフマット・ゴーベル(Rachmat Gobel)氏の経歴とご活躍について

1962年ジャカルタ生まれ。1987年本学商学部商業・貿易学科を卒業後、パナソニックで実務研修を経て1988年にインドネシアに帰国。
ご尊父のモハマド・ゴーベル氏が1970年に日本の松下電器産業と設立した合弁会社のナショナル・ゴーベルに勤務し、父モハマド氏および松下幸之助氏から大きな薫陶を受けました。
その後、ゴーベル氏が大きく成長させたゴーベル・グループは、パナソニック・ゴーベル・インドネシアなど合弁会社6社を通じて家電製品などの生産・販売のほか、物流、食品産業、広告、ホテルなど幅広い事業を展開し、現在の従業員数は計2万人。
東日本大震災後にはユドヨノ大統領に同行して被害を受けた宮城県気仙沼市の避難所を訪れ、インドネシア日本友好協会の理事長として、協会員と元留学生達からの義援金2,000万円を、東北地方にある病院8カ所と介護施設12カ所に贈られました。
このように、氏の活動は、広く経済協力・人材交流・人材育成等に渡り、インドネシアと日本の友好関係に大きな貢献を果たしています。