FD・SD活動
FDワークショップ研修会を実施しました
2024年09月05日
2024年9月4日(水)に、専任教員を対象としたFDワークショップ研修会を実施しました。
本年度のテーマは「授業外学習も含めた授業1コマのリデザインを考える」です。反転授業を題材として、参加者が担当する1コマ100分の授業を切り出し、もし反転授業に設計し直すとしたらどのような設計をしたらよいかを考えました。
講師は、反転授業の専門家でもある教育力研究開発機構の澁川 幸加専任研究員(文学部特任助教)が務めました。
講義をする澁川専任研究員(教育力研究開発機構)
前半は、反転授業のメリットや実践例、授業デザインのコツ、事前質問への回答などの講義を行いました。その後の質疑応答では、学生が行った事前・事後学習に対して適切な成績評価をするための仕組みについてや100人を超える大人数授業でより効果的なアクティブラーニングを実施し、深い学びに繋げるためのコツなど、授業における悩みについての質問がありました。澁川専任研究員からは、本学で採用している学生との双方向デジタルコミュニケーションツールである「respon」の活用方法やその他ツールの紹介を交えながら、自身の経験と知見から回答がなされ、参加者にとって授業をより深く考える機会となりました。
グループワークの様子
後半は、個人ワークとグループワークを行いました。個人ワークでは、事前課題として作成したワークシートを用いて、題材とする授業目的の整理と、授業内の要素のうち、どの要素を事前学習・面接授業として組みかえるかについて詳細に考え、ワークシートに可視化しました。
グループワークでは、個人ワークで作成した100分1コマの授業についてグループ内で共有し、授業をデザインする中で悩んだ点や意図した点について意見交換を行いました。個々が持っている知見を共有することで、お互いに抱えている悩みに対してのヒントが得られるような時間となり、予定時間を延長するほどの盛り上がりを見せました。
参加者事後アンケートでは、
・どの内容も非常に参考になりました。このワークショップ自体が反転授業の要素を取り入れていて、反転授業を体験しながら反転授業について学ぶ、大変貴重な経験になりました。
・今日学んだことを、後期の授業にぜひ活かしたいと思います。反転授業に関する資料だけでなく、(ワークシートの)「反転授業リデザイン用分析シート作成用・項目リスト」もとても参考になりました。
・個人ワークでは自分の授業についてあらためて振り替えることができた。グループワークでは、他学部の先生方と作業することで各自の問題意識や意見交換が出来た。
といった声が聞かれ、ワークショップは大盛況に終わりました。
中央大学では本ワークショップのような専任教員研修の他、英語による授業スキル向上のための研修会やFD・SD講演会、各学部・研究科におけるFD・SD活動等を通じて、教育の質の向上に努めていきます。
教育力研究開発機構による実施報告はこちら