FD(ファカルティ・ディベロップメント)活動

「中央大学FDハンドブック」を刊行しました

2020年12月03日

中央大学FD推進委員会は2020年11月、「中央大学FDハンドブック」を刊行しました。

本ハンドブックの活用を通じて、本学における教育の質の更なる向上を図ってまいります。


~FDハンドブック刊行にあたって~

「實地應用ノ素ヲ養フ」との建学の精神を掲げている中央大学においては、教育目標を「実地応用の素を養うために求められる基礎・基本を重視した教育、社会の課題を自らの課題として捉えられる問題発見・解決力を涵養する実地応用教育を展開する」と定めており、FD(Faculty Development)活動は、その「実学応用教育」を支える環境整備として、なくてはならない重要な取組の一つであります。

中央大学のFD活動は、「学部・研究科等の教育組織が掲げる学位授与方針、教育課程編成方針等に基づいた教育の質をさらに向上させるための教職員が協働して行う組織的な取組」と定義しており、全学FD推進委員会の下に各学部・研究科のFD推進委員会が組織されています。

本学のような研究と教育の両面を求める大学では、教員は研究者であり、教育者でもあります。研究と同様に教育においてもベストプラクティスを生み出す環境づくり、組織運営を目指す必要があります。既に、本学のFD活動の一環として、FD研修会・講演会、授業評価アンケートの実施、授業参観制度、ベストティーチャー賞の選定等々、各学部や研究科がそれぞれの特徴を出しながら活動を行っています。

そこで、中央大学FD推進委員会では、本学のさらなる教育の質の保証と向上を行うべく『FDハンドブック』を取りまとめ、刊行することといたしました。授業設計の方法、シラバスの書き方等基本的な項目のみならず、大学教育の取り巻く環境が変容する中で、変わっていく項目についても最新の内容を掲載しています。ですから、新任教員の先生方だけではなくベテランの先生方にもご覧になっていただける内容です。先生方に読んでいただき、ご自身で少しでも「気づき」を感じる部分があれば、日頃行っている授業の改善に役立てていただくことが、先生方の「教育の質の向上」に繋がるものと信じております。

目まぐるしく変化する今日において、知識の陳腐化が加速していると言われておりますが、教育の陳腐化に陥らぬよう先生方のたゆまない努力が実を結ぶことを願うと共に、この「FDハンドブック」が本学における教育の質の向上の一助になることを願ってやみません。最後に、今後もFD活動のさらなるご理解とご協力をお願いいたします。


中央大学FD推進委員会委員長 商学部 斎藤正武