AI・データサイエンスセンター

【開催報告】第14回 数理・AI・データサイエンスイブニングセミナー

2026年06月25日

     国立研究開発法人海洋研究開発機構 松岡 大祐様

6月24日(水)、後楽園キャンパス産学官連携・社会共創フロア(3号館14階)にて、国立研究開発法人海洋研究開発機構情報地球科学研究部門データサイエンス研究プログラムプログラム長・上席研究員、中央大学 AI・データサイエンスセンター客員所員の松岡大祐様を講師に迎え、「海洋地球科学におけるAI for Scienceの動向と展望 -ドメイン特化型LLM、サロゲートモデル、デジタルツイン-」と題して講演を行いました。

松岡様は、2008年に愛媛大学より博士(工学)を取得し、2009年に海洋研究開発機構地球シミュレータセンターに研究員として着任されました。東京工業大学客員准教授、トロント大学客員准教授、横浜国立大学客員教授、鹿児島大学特任教授等を兼任され、AIやデータサイエンスを活用した地球科学研究と社会課題解決を推進されています。近年では、国産生成AIの開発力強化を目指したNEDO GENIACプロジェクトにおいて気候変動に特化した大規模言語モデル開発を主導した他、JSTムーンショット型研究開発事業等においてAI気象モデルやAI海洋モデル開発を推進されています。

講演では、科学的発見のパラダイムとして第4パラダイム(データ駆動型)から第5パラダイム(AI駆動型)への時代の流れや、AI for Scienceの展望・要素(LLM、AI Agent、Physical AI)をお話しいただきました。また海洋地球科学におけるAI活用として、観測データ処理や大気・海洋のシミュレーション、気象・気候・海洋予測などの取組を可視化して説明いただきました。
最後にAIによる社会課題解決に向けた取り組みとして、気候変動や海洋プラスチック問題に活用されているデジタルツインについて紹介いただいたのち、地球環境のデジタルツイン構築における課題を提示されました。

講演後、参加者と活発な質疑応答が行われ、参加者のアンケートでは「ドメイン特化型LLMについてとても興味深く聴くことができた。」「気象データの利用を行なっており、サロゲートモデルについて非常に興味がわいた。」といった意見が寄せられるなど、有意義な機会となりました。

中央大学AI・データサイエンスセンターは、AI・データサイエンス領域での社会連携を通じて、これからも社会の発展に貢献してまいります。