AI・データサイエンスセンター
【開催報告】第13回 数理・AI・データサイエンスイブニングセミナー
2026年05月28日
東京科学大学 総合研究院 特任教授 青木尊之様
5月27日(水)、後楽園キャンパス産学官連携・社会共創フロア(3号館14階)にて、東京科学大学 総合研究院 特任教授の青木尊之様を講師に迎え『データサイエンスからは得られない叡智を獲得するHPC』-スピードスケート・チームパシュートおよび野球ボール(スイーパー)の空力シミュレーション-と題して講演を行いました。
青木様は、東京科学大学(旧・東京工業大学)学術国際情報センターおよび総合研究院スーパーコンピューティング研究センターの教授を24年間勤め、GPUを用いた流体シミュレーションのパイオニアとして、我が国のGPUアプリケーションを牽引してきました。2011年にはACMゴードンベル賞、2012年には文部科学大臣表彰等、多数の学術賞を受賞しており、2014年~2024年まで科学研究費補助金・基盤研究(S)を研究代表者として2回連続で採択・実施し、2025年からは東京科学大学 協働研究拠点・特任教授として混相流シミュレーションの産業利用、砂防関連の土石流・流木シミュレーションなどを進めています。
講演では、コンピュータ・シミュレーションやデータサイエンスの概要から、NVIDIAやAMDのGPUの性能の変遷、そして国内GPUスパコンを紹介いただいたのち、HPC (High-Performance Computing) から得られる叡智(我々の知らないデータや知見)として、回転する野球ボールの軌道の変化やスピードスケート・パシュート競技での隊列の変化による空力抵抗の比較などを可視化して説明いただきました。最後にまとめとして、コンピュータ・シミュレーションとは、HPCの技術を用いた叡智の獲得であり、その叡智を活用するのがデータサイエンスであるとお話しいただきました。
講演後、参加者と活発な質疑応答が行われ、参加者のアンケートでは「普段の現場レイヤーからでは得られない知見を得ることができた。」「スポーツを流体力学の視点でみることの新鮮さと、コンピュータシミュレーションの進化に感動した。」といった意見が寄せられるなど、有意義な機会となりました。
中央大学AI・データサイエンスセンターは、AI・データサイエンス領域での社会連携を通じて、これからも社会の発展に貢献してまいります。

樫山所長ご挨拶

講演会の様子

情報交換会の様子