AI・データサイエンスセンター

【開催報告】第12回 数理・AI・データサイエンスイブニングセミナー

2026年04月30日

         株式会社オンギガンツ 松田雄馬 様

4月28日(火)、後楽園キャンパス産学官連携・社会共創フロア(3号館14階)にて、株式会社オンギガンツ代表取締役の松田雄馬様を講師に迎え『Physical AI時代に育むべき「身体知」とは何か』と題して講演を行いました。

松田様は、京都大学大学院修了後、NEC中央研究所にてオープンイノベーションを推進しMITメディアラボ、ハチソンテレコム香港、東京大学などとの共同研究に従事されました。その後、東北大学と共同で、脳型コンピュータプロジェクトを立ち上げ、博士号を取得。独立後はAI/IoTを軸とした新規技術開発・事業開発を多数手がけました。現在は、次世代 AIの技術開発・人材育成・組織開発の三方から、DXに取り組む企業の経営戦略策定・実行までを支援されています。

主な著作に『人工知能に未来を託せますか?』(岩波書店)などがあり、その著作が高校の国語教科書7社9冊に採用されるなど、各分野で高い評価を受けています。また最近では『DX格差: AIに仕事を奪われないための5つのスキル』(三省堂)を上梓しています。

講演では、自動運転やヒューマノイド、ドローンなど、昨今のあらゆる分野でのPhysical AIの取組を紹介いただいたのち、人間とAIの本質的な違いとして「AIは自己言及ができない」ということを、その具体例を挙げながらお話いただきました。また、人間の「身体体験」と「自己言及」の関係に触れながら「AIが持ちえない"身体知"」を説明いただき、今のPhysical AIの課題に対して我々が何をすべきか説明いただきました。最後にまとめとして、「AIを知り己を知れば百戦殆からず」と題し、未来での人とAIの役割や、AI時代にこそ育むべき能力についてお話しいただいたのち、参加者と活発な質疑応答が行われました。

講演後の参加者のアンケートでは「ユニークな視点からのお話で、興味深い内容だった。根本に立ち返って、技術を見直すことを忘れないようにしたいと思った。」「AIの理解に新たな視点を得られた貴重な機会となった。」といった意見が寄せられるなど、有意義な機会となりました。

中央大学AI・データサイエンスセンターは、AI・データサイエンス領域での社会連携を通じて、これからも社会の発展に貢献してまいります。