AI・データサイエンスセンター

AI・データサイエンス演習とノーコードアプリ開発環境「 Click 」

始まってすぐにゼミ生と打ち解けるMikoSea株式会社の工藤氏(市ヶ谷田町キャンパスにて)

2024年7月11日(木)「AI・データサイエンス演習(iDS演習)」(国際情報学部教授 飯尾 淳)に、MikoSea株式会社 代表取締役 CEO 工藤 亮太様をゲストスピーカーとしてお招きし、ご講演頂きました。

当日はアプリを利用したゼミ生とのインタラクティブなやり取りから始まり、中央大学の魅力などの自分事から、よく使用するアプリ、作ってみたいアプリや起業意識などを楽しく確認してから本題に入りました。

ご講演ではMikoSea株式会社が開発・運営を行っているアプリをノーコードで作成できる「 Click 」をご紹介いただき、実社会で使われている事例として自治体での企業と人材をつなぐマッチングアプリや企業内でのスタートアップ事業に採用された例、団体のDX研修で利用された例を運営側の視点だけでなく開発者・担当者側の狙いや苦労、熱意といった様々な視点からお話いただき、令和6年能登半島地震で「避難所の現場で刻々と変わる情報」を素早く正確に共有するアプリを提供し、いかに役立ったか、どうしていち早く提供できたのかなどをご紹介いただきました。そして「ノーコードを産業に」と、工藤様の想いを短い言葉でまとめていただきました。

さらに短い時間でしたがノーコード開発ツール「 Click 」をゼミ生各自で実際に体験しました。工藤様はネットワーク上の動画クリップを表示するアプリ作成をその場で実演され、いかに簡単に開発ができるかを披露されました。

その後ゼミ生からの質問にも丁寧にわかりやすくお答えいただき、プログラム経験のなかった方が1か月かけて開発した実用的なアプリの開発画面の紹介には、学生からも感嘆の声がもれました。ほかにも「 Click 」の活発なコミュニティ活動や提供されている様々なアプリのテンプレートの紹介、「 Click 」の仕組みに迫るディープな質問やアプリ開発者の仕事の受注のしかた、デバッグ環境、ノーコードツールが得意とするものや難しい分野、セキュリティの考え方など活発な意見交換をおこない、認証機能や決済機能を標準的な機能として提供することの意義、マネタイズの方法なども確認でき、ゼミ生にとって大変有意義なご講演となりました。

iDSプログラムについて

「iDS(Intermediate Program for Data Science and AI)プログラム」は「AI・データサイエンス演習」の受講者を対象として、AIやデータサイエンスの技術や知識を習得し、各学部の専門分野で活用する力を身につける学部横断的プログラムです。
3年間のゼミ活動では、所属ゼミのテーマに沿って、データの収集・分析・考察・活用を行い、データに基づいて課題発見、解決できる力を修得します。