「究める」では、大学院に携わる人々や行事についてご紹介します。
今回は「専門職を目指して」として文学研究科の君塚凛々子さんへのインタビューをお届けします。大学院でのご自身の研究をはじめ、進学した理由や大学院での研究活動・課外活動など、大学院の様子が伝わる様々なエピソードを伺いました。
君塚 凜々子(きみづか りりこ)さん
研究科:文学研究科
専 攻:心理学専攻・臨床心理学コース
課 程:博士前期課程2年
大学院でのご自身の研究について教えてください
在宅医療・介護の従事者の方を対象に、業務内容やメンタルヘルスに関する調査研究・介入研究を行っています。また、卒論から行っている大学生のメンタルヘルスに関しても、変わらずに関心を持ち研究を続けています。
大学院へ進学した理由と、中央大学大学院を進学先に選んだ理由を教えてください
君塚凜々子さん
大学院の修了が公認心理師・臨床心理士の資格取得の必須条件であったことと、学部での学びや研究が楽しく、今後どんな進路に進むにせよ、その前にもっと今学んでいることを深めておきたいと感じたからです。
私は学部からの内部進学生なのですが、自分が環境の変化に弱いということと、学部からのゼミの指導教授が,研究指導のスタイルがとても私に合っていると感じたので、この先生のもとでもっと自分のスキルを高めていきたいと感じて、中央大学大学院への進学を決めました。学部からの進学であれば、入学金の減免や特別選考入学試験があり、様々な面で負担が少ないというのも内部進学を決めたポイントでした。
実際に入学してみて、大学院はいかがでしたか
昨年の院生室の様子です。院生は自分のデスクが持てるので、心理検査の道具や資料を置いておくことができます。
進学前に想定していたよりもかなり忙しかった、というのが本音です…。1年次の前期から授業がパンパンで、後期からは授業に加えて資格課程の実習が始まるので、授業外でじっくりと文献講読や学修を進める時間はあまり無かった印象です。実際、忙しすぎて体調を崩しかけたこともあるのですが、心理専門職を志す者として、まず自分自身の頑張り方やケアの方法を見直す機会になりました。
一方で、定期的に行われるゼミで修論の進捗報告や実習体験の報告を行うため、それをペースメーカーに少しずつですが研究も臨床も進められているように思います。授業はほぼ全てが臨床心理学に関係しており、求められる知識も多く大変ですが、どの授業も非常に興味深く、毎回新鮮な気持ちで授業に臨んでいます。
実際に履修した授業について、印象に残っていることを教えてください
「臨床心理基礎実習Ⅰ・Ⅱ」では、学部生の時と大きく異なり、大学構内の心理相談室という施設で実践的な授業を行ったことが印象的でした。心理学専攻の学生が利用できる心理相談室には、個別に心理面接やプレイセラピーを行える環境が用意されており、授業では受講生同士でのロールプレイや、ボランティアクライエントにご協力いただき数週間にわたって試行カウンセリングを行います。練習とはいえ、本格的な環境でクライエント役と1対1で話す経験は緊張と戸惑いが入り混じり、初めての心理面接として貴重な体験だったと感じます。
専門職(心理職)を目指す上で、大学院の授業はどのように役立っていますか
本資格課程で特徴的なカリキュラムの1つに、心理実習があります。授業で学んだ知識を持って現場を見学し、主に1年次には現役の心理職が働く現場(医療現場以外)、2年次には精神科などの医療現場で実習を行います。私は1年次に産業領域と福祉領域の現場に伺いました。実は私は,実習が始まる前まで、臨床心理系の資格取得を目指しつつも、心理職として働いている自分が想像できないと感じていました。しかし実習を通じて、現場で活躍されている心理職の方々を目の当たりにし、心理職の素敵さや面白さを改めて感じるとともに、自分が心理職として働くイメージを強く持つことができました。また、現場で得た知識や感覚を授業で学んだ知識と結びつける経験もでき、臨床と研究を行き来する重要さも大学院で学べているなと感じます。
中央大学大学院に進学してよかったことについて
各ゼミの院生がかなり少人数なので、ゼミによって程度の差はあれど、指導教授のサポートが手厚いです!臨床心理学コースの特性もあるかと思いますが、本コースの教授は全員が臨床経験をお持ちで、自分の考えや感じ方を否定されず受け止めてもらえているように感じます。心理職として尊敬できる先生ばかリの中で、安心を得ながら自分の考えを深めていける環境に巡り合えたことは本当によかったなと思います。
中央大学大学院の臨床心理学コースは、臨床心理士の養成校としては2種指定校となっています。1種指定校と比べると学内での心理面接ケースを持てないというデメリットはありますが、その分学外の実習に力を入れており、アセスメントの視点はかなり学べていると感じます。また、臨床に偏りすぎず、研究にもバランスよく打ち込めるように思うので、研究が好きで力を入れたい自分にとってはこの大学院を選んでよかったなと感じています。
大学院進学を目指すみなさんへ
ゼミでは教授や院生でお菓子を持ち寄っています。こちらは新M1さん歓迎のケーキパーティの様子です!
心理職を目指しているということは、進学前も進学後も沢山悩み考えることがあるのではと思います(私自身がそうでした)。まずはご自分の心身を大事にされてくださいね。大学院では他者の心の内を掘り下げる分、自分の心にも深く向き合うことも自然と求められることになります。他者についても自分についても学びを深めていくことは、時に苦しいですがとっても楽しいですよ!是非、皆さんならではの楽しさを見つけながら学んでいただければ嬉しいです。
※この記事は2026年7月時点の内容です。