「究める」では、大学院に携わる人々や行事についてご紹介します。
今回は「在学生の声」として文学研究科の加賀莉里花さんへのインタビューをお届けします。大学院でのご自身の研究をはじめ、進学した理由や大学院での研究活動・課外活動など、大学院の様子が伝わる様々なエピソードを伺いました。
加賀 莉里花(かが りりか)さん
研究科:文学研究科
専 攻:社会学専攻
課 程:博士前期課程2年
大学院でのご自身の研究について教えてください
研究テーマは、都市郊外地域における町内会・自治会活動の担い手に関する社会学的分析です。研究対象地域では町内会活動が活発に行われており、その担い手となる住民の方々がなぜ積極的に活動へ関わるのかを、インタビューや参与観察を通じて理解することを目指しています。
大学院へ進学した理由と、中央大学大学院を進学先に選んだ理由を教えてください
学部時代から対象地域に関わるなかで、地域の表面的な姿だけでなく、その背景にある人々の考えや関係性についても深く理解したいと思うようになったことが進学のきっかけです。そのためには、地域の方々と長期的な信頼関係を築き、実際に活動へ参加しながら調査を行うことに加え、より専門的な社会学の知識が必要だと考え、進学を決意しました。
中央大学大学院を選んだ理由は、学部時代からお世話になっている先生方や先輩方がいたことです。また、他大学院と比較して学生数が比較的少なく教員との距離が近いため、研究について相談しやすい環境に魅力を感じました。
実際に入学してみて、大学院はいかがでしたか
研究活動の様子
研究活動は非常に充実しています。学部時代よりも自由に使える時間が増えたことを活かし、対象地域で活動する時間を増やしたり、院生同士で読書会や研究相談会を行ったりしています。また、自身専用の作業スペースがあるため、集中して研究に取り組める環境が整っています。
一方で自由に時間を使えるからこそ、時間の使い方を自分で管理することも重要です。計画的に研究を進めるため、タスク管理や休息の確保を意識しています。
大学院の授業はどのように行われていますか。学部との違いや特徴を教えてください
ゼミでの発表の様子
大学院の授業は、学生主体で進められるものが多いです。例えば、社会学の文献について議論する文献講読の授業や、各自の研究について教員を交えて検討するゼミ形式の授業があります。学部の授業のように知識を理解するだけではなく、自ら準備し、積極的に発言することが求められる点が学部の授業との違いだと感じています。
実際に履修した授業について、印象に残っていることを教えてください
社会学ライティング特講です。1年次前期に履修した科目で、研究計画書をブラッシュアップすることを目的に、教員と院生で議論を重ねながら授業が進められました。各自の研究関心について自由に意見交換を行い、その中で必要な文献が見つかれば全員で講読するなど、学生の研究状況に合わせて柔軟に授業が進められたことが印象に残っています。
中央大学大学院に進学してよかったことについて
共同研究室の自席スペース
院生同士の距離が近く、気軽に相談できる環境があることが最も良かった点です。研究では一人で考える時間が多くなりがちですが、共同研究室で日常的に顔を合わせたり、授業で専攻を超えた学生と交流したりすることで、自分の考えを整理する機会を得ることができます。これは専攻を超えた交流が生まれる中央大学大学院ならではだと思います。
また、図書館や書庫が充実しており、必要な古典文献や専門文献にすぐアクセスできる点も大きな魅力です。
授業以外の時間はどのように過ごしていますか
現在は週に2日授業に参加しています。授業以外の日は文献を読むなどの自主的な研究時間、対象地域への参与、アルバイトに時間を使っています。また週に1日は研究から離れる休日を設け、家族や友人と出かけてリフレッシュしています。
大学院進学を目指すみなさんへ
私は研究の才能があるタイプではないので、正直進学する時は悩みました。しかし母から「社会人になると勉強をすることは大変になる。思いっきり勉強できる時にしなさい。」と背中を押されて進学を決めました。進学すると大変なこともありますが、自分のやりたいことは今しかできないかもしれません。そう思ってぜひ一歩踏み出してみてください。
※この記事は2026年6月時点の内容です。