大学紹介
東日本大震災9年目の日にあたって―学長 福原 紀彦―
2020年03月11日
今年も3月11日が巡ってきました。犠牲者の方々にあらためて哀悼の意を表するとともに、被災者の皆様に心からのお見舞いを申し上げます。
今、「もう9年が経ったのか」という思いと、「9年が過ぎたのに、まだ」という思いが複雑に交錯します。
これまでにも、次のことをお誓い申しあげました。それは、
(1)高等教育機関としての教育責任を果たし続けること
(2)中央大学ならではの支援・社会貢献を継続的に行うこと
(3)多くの関係者との協働関係を強化すること
(4)災害に対する備えや対策を研究し、社会に還元し続けること
の4つのことでありました。
これらのことは、東日本大震災を始め、その後の数々の災害についても変わることがありません。本学は、被害を受けられた方々と復興に取り組む方々の視点に立った支援活動を継続し、その社会的責任を果たしてまいります。
2020年3月11日
中央大学 学長 福原 紀彦
<本学の取り組みについて>
自然災害により被災した在学生を対象に、経済援助給付奨学金を用意して、迅速に対応しています。
これまでのつながりを継続しつつ、さらに発展させています。
(1)公認学生団体の継続的な支援活動
岩手県宮古市、気仙沼市面瀬地区、宮城県女川町、岡山県真備町、熊本県西原村、東京都内において活動を行いました。
今年度も、東北地方や被災地域出身または関連のある学生が多数参加し、今度は支援する側として地元に貢献しています。
春・夏・冬の長期休暇をはじめとした本活動に加え、週末を利用しながらの事前調査、スタディーツアーなど、2019年度の延べ活動日数は157日、延べ活動人数は1,108人にのぼりました。
(2)台風19号被災地での支援活動
2019年10月の台風19号で被害を受けられた宮城県伊具郡丸森町、長野県長野市において、自ら手を挙げた学生とともに活動を行い、延べ活動日数は8日、延べ活動人数は54人でした。
長野県長野市では、本学の卒業生である学員会の支部組織と協力して実施することができました。
(3)他大学・他機関との連携による被災地支援活動
大学間災害ボランティアネットワーク主催の東北ボランティアプログラムへ学生を送り出し、20人が東北で活動しました。
(4)東京での発信活動および多摩地域の防災への展開
1)学内外での報告活動や物産展、地域防災イベントを実施し、震災風化の防止とともに、東北被災地の教訓を多摩防災に生かす活動を行っています。
2)2020年2月15日に、イオンモール多摩平の森で行ったイベントでは、延べ730人の方に来場・参加いただきました。
3)日野市内の小中学校や高校などへも出向いて被災地ボランティア活動の報告を行い、次の世代とのつながりも強めています。
はまぎくのつぼみ 【岩手県宮古市】
災害公営住宅にお住まいの方々との交流会
田老の学ぶ防災ツアー
八王子の福祉施設で物産展
物産展で扱う企業さんへヒアリング
面瀬学習支援【宮城県気仙沼市面瀬地区】
ふれあい農園では子どもがたくさん!
学生の企画に子どもは大喜び
子どもたちと一緒に過ごす自治会館
宿題指導の様子
チーム女川 【宮城県牡鹿郡女川町】
ホームカミングデーでの物産展の様子
集会所でイベント後の集合写真
住民の皆さんとの交流を楽しみます
物産展で扱う企業さんへのヒアリング
りこボラ!【東京都文京区:後楽園キャンパス周辺など】
教職員と一緒に学内での防災企画
後楽園キャンパス周辺でのクリーン作戦
江ノ島でビーチクリーン!
理工白門祭ではボランティアを紹介!
チーム防災【東京都八王子市・日野市:多摩キャンパス周辺など】
チーム防災が開発した防災百人一首
子ども霞ヶ関デイで子どもたちと防災を学びます
日野市の小学校での防災イベント
防災ワークショップ カエルキャラバンの様子
ふらっと真備【岡山県真備町】
一軒一軒住民さんを戸別訪問
仮設住宅で黄色いハンカチの修繕を行いました
仮設住宅集会所でのたこ焼きパーティー
住民さんのお話を伺います
チームくまもと【熊本県阿蘇郡西原村】
お世話になっている民泊の片山さん宅
集会所でのイベントで住民さんと交流
出発前の集合写真
流しうどんイベントでは子どもたちがたくさん
台風19号【宮城県伊具郡丸森町、長野県長野市】
丸森町 集合写真
丸森町 名物へそ大根づくりのお手伝い
長野市 リンゴ農園での泥出し
長野市 被災住宅の片付け