文学部

【新刊紹介】哲学専攻教授 青木滋之ほか著『Locke on Knowledge, Politics and Religion』

2021年10月21日

哲学専攻教授 青木滋之ほか著『Locke on Knowledge, Politics and Religion』が刊行されました。

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日本でのロック研究はここ数十年ほどで活発化してきているが、西洋の読者にはその成果はほとんど知られてこなかった。
この論文集は、日本での近年の研究の成果を初めて英語で読める形にして、国際的な規模でのロック研究を促進していく可能性を開拓するものとなっている。

知識と実験的方法、法と政治、宗教と寛容性という、ロックの哲学思想の三つの主要な領域をカバーした本論集は、これまでの標準的な解説を排して、ボイル、バークリ、ヒュームといった哲学者とロックとの関係を理解する、新たな視点を提供している。また、立憲主義や寛容な結婚制度、死刑制度など、現在まで重要であり続けてきた道徳的・政治的な重要なトピックが論じられている。

ロックの思想を21世紀での問いへと結び付けながら、本論文集はロック哲学の最重要課題に対して、実に挑戦的とも言える解釈を提示している。今後、議論を引き起こし、世界中の研究者との新たな共同研究の時代を切り拓いていくであろう。

出版社ホームページのDescription(本書の内容)を紹介風に訳しました。(訳:青木滋之)

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Locke on Knowledge, Politics and Religion: New Interpretations from Japan
Kiyoshi Shimokawa and Peter R. Anstey (Eds.)

 ☆出版社:Bloomsbury Academic

 ☆体裁:264ページ

 ☆ISBN:9781350189188