学部・大学院・専門職大学院
共同研究室の紹介
東洋史学への扉 ~東洋史学研究室~
皆さんは「東洋史」と聞いて何を連想されるでしょうか。たとえば『史記』や『三国志』に登場する英雄たち。『アラビアン・ナイト』や『西遊記』の世界。唐代長安の繁栄、草原の騎馬民族。兵馬俑、万里の長城、タージ・マハル。テレビや映画、文学作品でもなじみ深く、旅行で現地を訪れた方もいらっしゃることでしょう。皆さんが「東洋史」の中で興味を感じるものは何でしょうか。
東洋史学研究室には先にあげた『史記』や『三国志』をはじめとする歴史書や研究書が多数集められ、中国からインド、イスラム世界まで、研究室にいながらにして調べることができます。そして必要な本が見つからないときや調べ方がわからないときは、いつも研究室にいる室員が利用者のサポートをしています。
研究室の利用方法としては、まず授業の予習があげられます。東洋史学専攻の授業では、漢文やアラビア語・サンスクリット語の史料、英語の学術論文を読んでいきます。テキストに出てきた難解な語句を調べるための基本的な辞書や歴史事典、地図や索引類が研究室に備えられています。
次によく利用されるのは、卒業論文のテーマを決めて書くときです。論文の作成には、テーマに関連する文献を数多く集めて読まなければなりません。書庫の本をいろいろ見て探し、専用端末機を使って学内外の文献検索をするといった一連の作業が研究室内でできます。
また大学院の授業は研究室の中の演習室で行われており、必要な史料や論文がすぐに利用できる点が、非常に機能的で使い勝手がよいと、他大学の方々からも好評です。
東洋史の魅力はアジアの広範な地域を舞台にして、その多様な歴史や文化について学んでいけることでしょう。現在のアジアを解く鍵が歴史の中にあります。自分で文献を読み、追究するのは歴史学の醍醐味といえます。 東洋史に関することなら入門書から専門書まで揃っているこの研究室を、歴史に関心のある多くの皆さんに利用していただければと思います。