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短期留学
イギリス シェフィールド大学
齋藤識恵奈/留学期間 2024年7月27日~8月28日
私はこの短期留学を経て、一ヶ月という短い期間でも人は大きく成長することができることを学びました。
まず、語学研修ではレベル別にクラスが分けられ、コミュニケーションを中心とした授業が行われました。中国、韓国、ウクライナなど異なる国籍の生徒がおり、アメリカ英語とイギリス英語の違いや口語の英語の使い方などを細かく学ぶことができ、有意義な時間となりました。さらに休み時間や課外活動の時間を通じて異文化交流を積極的に行うことができました。特に人との接し方に関して、相手を思いやりつつも積極的な姿勢に大変感心しました。自分軸を強く持ち、相手の意見も受け入れつつ向き合うといったことを私もできるようになりたいと強く思いました。
授業以外でも多くの学びがありました。まずはやはり人種に関する捉え方です。よく、アジア人はヨーロッパで差別されやすいといいますが、実際もその通りでした。歩いていると中指を立てられる、黄色人種であることを馬鹿にされるなど何度も心が痛くなるような経験をしました。日本で生活していると、身近なところでそのような差別は見かけないため、どこかそれが当たり前に思ってしまっている部分がありました、しかし、実際に外国に足を踏み入れると、アジア人に対してのヘイトは強く、もっと私たちは人種問題に関心を向けるべきだと感じました。
次にやはりイギリスの伝統建築や観光名所は規模の大きいものや、歴史の古いものが多く一つ一つが非常に魅力的でした。今まで外国の歴史について触れる機会は少なかったですが、これを機に学びたいと強く感じました。
さらに、国籍の異なる友人たちとの異文化交流の時間は本当に素晴らしい経験になったと感じました。放課後や休日にアクティビティに参加したり、街に遊びに行ったりして友情を深めました。異文化の理解を深めるだけでなく、あらためて日本の良さにも気づくことができました。留学前は日本がいかに素晴らしい文化を持っているだけでなく、過ごしやすい国であるかということを理解できていませんでした。しかしこの経験を通じて日本の素晴らしさを再認識することができました。
最後に、私は来年から社会人になります。留学で得た学びをもとに英語学習のモチベーションを維持して今後も語学力向上のために努力していこうと考えています。さらに、もっと社会問題に関心を向け、良い方向へ向かせることができるよう、他人事と思わずにしっかりと向き合って行動していきたいと考えています。多くの人が「一ヶ月」の留学と聞くとその必要性に疑問を投げかけてくることでしょう。しかし、「一ヶ月」という短い期間であるからこそ、1日1日を大切に過ごすことができると私は考えます。辛い経験も楽しい経験も悲しい経験も全て、成長する上での糧として非常に重要です。この一ヶ月での成長を活かし、残りの大学生活では様々なことに果敢にチャレンジし、後悔の残らないようにしたいと思います。さらに、社会人になってからも自分から能動的に行動する姿勢を忘れずに、常に向上心を持って生きていきたいと強く考えています。
ロンドンのビッグベンと二階建てバス
St.Vincent Place(私たちの滞在していたシェフィールド市内の寮