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Global Studies

英語文学文化専攻3年
藤井茉里奈

 

大学1年生の春、私はインドのマザー・テレサ施設でボランティア活動をした経験から、新興国に興味を持つようになりました。2014年に文学部独自のプログラムとして新たにグローバル人材の育成を目的としたグローバル・スタディーズが開設され、その中にベトナムのITインフラの現状を調査するプログラム(担当 飯尾淳先生)を見つけると、私は迷わず参加を決めました。

プログラム内では、日本のシステム会社の現地ベトナム法人の協力の下、現地学生とITインフラの現状に関して互いにプレゼンテーションを行い、それらを参考にして今のベトナム社会をより便利にするためには何が必要かを論じるディスカッション・グループワークを経て、成果を現地ベトナム法人の皆様に発表しました。その中で、ただ日本の技術を導入すれば良いというわけではなく、現地のニーズや生活様式に基づき多角的に物事を考え、技術を変化させることの難しさと大切さを学びました。また、大学で学んでいる英語を海外で活かすことができ、苦戦することも多くありましたが、大変やりがいを感じました。

そして今年度は新興国とはまた別の角度から学び視野を広げたいと考え、香港でのプログラム(担当 山田昌弘先生)に参加しました。今回の活動では、香港中文大学で講義を受け、香港白門会の方々が開いて下さった交流会に参加し、結婚サービス企業を訪問しました。全体の活動を通して最も印象に残っているのが、香港の家庭において家事労働者を雇うことが普通になっているということです。これにより女性の社会進出が進み、香港企業における女性管理職の割合は日本の約4倍になっています。香港白門会の方々も皆、女性が働きやすい社会であるとおっしゃっていました。2014年の世界総合都市ランキングにおいては、香港を東京都が上回っているものの、香港から学び、取り入れるべき点は多くあるように感じました。

現地を自分の足で歩き、肌で感じることは、新しい視点や考え方を得るには最適な方法であると思います。実際に私も本プログラムに参加したことにより、授業や実生活において視野が広がり、より充実した学生生活を送るようになったと実感しています。グローバル・スタディーズで得た経験をこれからの生活でも活かし、将来的には世界で活躍できる人材になりたいと考えております。