学部・大学院・専門職大学院

カリキュラム

英語文学文化専攻は、3つの専門分野でできています。

英語力をしっかりと養いつつ、英米文学と文化、英語学の知識を深める

英語文学文化専攻では、次のことを学びの三大目標として掲げています。

 1.英語圏の大学で学ぶことができる本物の英語力を身につける

 2.すぐれた文学作品を読むことによってイギリスやアメリカの文化や社会について深く理解する

 3.英語という言語の特徴を理論的に学ぶ

充実したカリキュラム・きめ細かい教育研究指導・積極的な留学支援

Shakespeare's Globe, London, UK

英語文学文化専攻では充実したカリキュラムを用意し、質・量ともに他大学をリードしていると自負しています。1年次の基礎演習、英語のみを使う英語の授業、ネイティヴ・スピーカーが担当する多彩な科目、少人数クラスによる英作文の授業、3年次から始まるゼミ形式の演習など、4年間を通じて着実に能力をのばすことができるカリキュラムが組まれています。また、英語のみを使う英語の授業においては、習熟度別クラスを編成して、教育の効果を高めています。さらに、留学がしやすくなるように、授業のほとんどを半期科目として開講しています。

英語文学文化専攻では、きめ細かい教育・研究指導もおこなっています。入学時のオリエンテーション、1年次における担任制度、ゼミ合宿など、学生が教員と交流する機会が多く、授業、留学、進路、卒業論文などについて気軽に教員と相談できる環境が整っています。

さらに、英語文学文化専攻では、留学のための支援も積極的におこなっています。授業のほとんどが半期科目となっており、専門ゼミにおいても、半期ごとの履修に柔軟に対応、また単位の互換をするなどして、四年間のうち一年を外国の大学で過ごすという履修も可能です。また、新入生オリエンテーションにおける留学制度の説明にはじまって、毎年開かれる留学経験学生による報告会、SENDやグローバルスタディーズといったプログラム経験者による報告会にも積極的に関与して、学生のみなさんに、「留学を考え、留学に挑戦する」機会を多く用意しています。用意されている留学プログラムは、大学でお膳立てしたものではなく、むしろ学生のみなさんが教員とともに積極的に考え、立案し、実行するといったものです。ほんとうの留学を、手の届くものにするカリキュラムをぜひ実感してください。留学プログラムについてより詳しいことは、次のセクション留学に向けてをご覧ください。

専門分野には三本の柱

Green Park, London, UK

英語文学文化専攻はイギリス文学、アメリカ文学、英語学という3本の柱によって支えられており、専攻に入学した学生は基本的に3つの分野に広く触れたうえで、最終的にいずれかひとつを自分の選択分野として専門的に学ぶことになります。ただ近年は文学だけではなく映画や音楽など文化に興味をもつ学生も多く、イギリスやアメリカの文化について書かれた卒業論文も増えています。専門科目の中には1年次から履修できるものもあり、学生が早い時期から専門の授業に出席し、専門分野の選択の参考にできるように配慮しています。

スキル向上のために

さらに、英語運用能力の向上のために、新入生を30名ずつのクラスに分け、きめ細かい指導ができるようにしています。入学時に受ける熟達度テストによりレベルをはかり、レベル別に少人数のクラスを編成し、1年次からAll Englishクラスが展開されています。ネイティヴが担当する授業も多く、授業内容もそれぞれのレベルに合わせてあるので、無理なくスキルアップができます。2年次にはPresentation and Discussion(15名)、3年次にはEssay Writing(15名)、3~4年次には専門演習(10~18名)などの少人数クラスで「読む・書く・話す」というスキルの実力アップをはかります。また、少人数クラスによる横の結びつきに加え、専攻全体を結ぶものとして、教員と学生全員がメンバーになる「文学部英米文学会」があり、学年を越えた交流ができます。

学年末にも再び熟達度テストを行い、1年間の伸長を測るとともにその後のスキル向上に繋ぐことができる仕組みになっています。

演習制度とゼミ(卒業)論文

フロリダ州オーランドーのディズニー・ワールド、シンデレラ城

1、2年次における専門領域の積み上げのもとに、3、4年次のゼミ(演習)において研究を発展させます。ゼミは、研鑽の場であると同時に仲間との親交を深める場です。合宿を行うゼミも多く、スポーツやレクリエーションなどを通じても一層交流を深めています。ゼミ(卒業)論文では、世界中の英語圏の文学作品や、英語という言語そのものの多様な特質をテーマに選ぶことができます。もちろん英語圏の映画、音楽、スポーツなどについてゼミ(卒業)論文を書くことも可能です。バラエティに富んだ授業に出席して、本気で打ち込めるテーマを見つけ、取り組んでください。

過去の卒業論文テーマ

アメリカ・オセアニア文学文化

・African Americans' Evaluation of The Story of Little Black Sambo

・The Last Samurai における文化人類学的な一考察

・オーストラリアにおけるアボリジニと白人の関係

・Beloved におけるDenverの役割

・Brave New World における3人の社会不適合者

イギリス文学文化

・シェイクスピア『十二夜』の喜劇性と悲劇性

・ロチェスターの視点から見た妖精物語としての『ジェイン・エア』

・モリスのユートピア社会におけるフェローシップ

・ピクチャレスクの視点から読むワーズワス

・シェイクスピア『ソネット集』のW. H. 氏とは誰か?

英語学

・共感覚表現の転用と成立要因について

・慣用句の意味タイプと意味拡張の特徴について:身体表現を含む慣用句を用いて

・The impact of music perception on the processing of second language speech

・Effects of L2 pronunciation awareness on the perception of English consonants by Japanese native speakers

・日本人英語学習者による英語の後置修飾構造の習得について

・非対格動詞の習得と完結性について