東洋史学専攻

カリキュラム

カリキュラム

悠久の歴史をたどる道しるべ。体系立ったカリキュラム。
わたしたちは、科目の幅広さと内容の深さ、学びの自由度に、自信とこだわりを持っています。そうした中大東洋史の魅力を支えているのが、確実に力を高めることのできるよう設計されたカリキュラムです。
1年次には、大学生活に必要なスキルや語学の基礎・東洋史の基本的な知識を固め、足腰を鍛えます。アラビア語やサンスクリット、美術史・考古学・史料論について学ぶ機会もあります。
2年次には、それまで身につけた語学力を生かして、文献史料講読の初歩を学んでいくと同時に、「東洋史学研究法」で東洋史学・近代歴史学の学術史や思考法を、「史学概論」で歴史理論・歴史哲学を、徹底的に勉強します。これは他では得られない、貴重な経験になるでしょう。また、各地域・時代を扱う専門的な講義や、各種の方法論を究める科目も、2年次から履修できます。
3年次になると、諸史料にじかに触れる演習科目(ゼミ)がはじまります。語学力はもちろん、基礎知識・理論・方法論・思考力といった、1・2年次に蓄えた力が試されます。卒業論文に備えて予備論文を課すゼミや、研究合宿を開くゼミもあります。
4年次には、大学での学びの総決算として、卒業論文を執筆します。どんなテーマでも自由に研究できることが中大東洋史の売りです。教員の支援も得ながら、持てる力を出しきってください。

卒業論文タイトルの例

後期マムルーク朝における土地制度の崩壊
後期オスマン帝国におけるイェニチェリの政治的集団化という現象について―オスマン2世の廃位事件の事例を中心に―
サファヴィー朝イスファハーンの都市空間ーその特質と役割―
中央アジアとイランの工芸について―織物を中心に―
『スッタニパータ』から考察する初期仏教の特性―バラモン教と既存宗教の混合―
日本占領期のマレー半島におけるムスリムの実態―宗教行事とムスリムコミュニティを中心に―
東遊運動における日仏協約の効力―条文の分析と締結時の日本外交・世界情勢から―
漢代において女であることとは
唱歌教育からみた近代中国における西洋音楽受容史
日中の森林観に関する一考察―世界自然遺産・森林法を手掛かりに―
文房図からみた19世紀朝鮮社会―茶器の描かれ方を手掛かりにー

その他の授業(〔  〕内および○印は身につける能力。太字は必修科目)

〔基礎リテラシー〕

○情報の収集・発信
 ・東洋史学基礎演習(1)

○英語読解力
 ・東洋史学基礎演習(2)(英語)
 ・史料講読(英語)

○漢文読解力
 ・東洋史学基礎演習(2)(漢文)
 ・史料講読(漢文)

〔東洋史学の方法〕

 ・東洋史学研究法
 ・史学概論
 ・歴史地理学の方法
 ・環境史の方法
 ・生活史・心性史の方法
 ・グローバルヒストリー入門

〔地域史・時代史〕

 ・東洋史概説(ユーラシア東方史・中央ユーラシア史・海域世界史・イスラーム地域史)
 ・東アジア古代史・中世史・近世史・近現代史
 ・朝鮮史
 ・中央アジア史
 ・東南アジア史
 ・南アジア史
 ・イスラーム前近代史・近現代史

〔語学力〕

 ・アラビア語
 ・アジア諸言語

〔史料読解力・プレゼン力〕

 ・東アジア史演習
 ・中央ユーラシア史演習
 ・イスラーム地域史演習
 ・アジア地域史演習
 ・卒業論文

〔テーマ史〕

 ・東洋美術史
 ・東洋考古学
 ・史料研究