英語文学文化専攻
在学生の声
英語という言葉、イギリスやアメリカをはじめ英語であらわされる世界の文学・文化に興味がある人を歓迎します。世界中で多くの人々が使っている英語を身につければ、あなたの世界は大きく広がることでしょう。また英語という言葉を題材に人間言語とは何かを追究することによって鍛えられる多層的な分析力と、歴史的・社会的背景の違う外国の文学や文化を読み解くことによって養われる多角的な思考力は、あなたのものの見方・考え方を深く広くするに違いありません。中央大学文学部英語文学文化専攻は知性と感性を刺激するヴァラエティにあふれた科目を揃えて、あなたの入学を待っています。
一足先に英文専攻に入った先輩たちの声を聞いてみましょう。
アメリカ文学
矢澤梨央奈(2022年度入学)
本学の英語文学文化専攻ではリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4つの基本的な英語スキルを高められるだけでなく、英語圏の文学や文化を通して人間探究を深めることができます。
1、2年次は緻密なカリキュラムに沿って文法や語彙の理解を深め、正確で流暢な英語表現を磨くことができます。また英文学の歴史や文学作品の分析を通じて、文学の豊かな世界に触れ、英語圏の文化や価値観を深く理解することができます。
そして3年次ではゼミ活動を通して、批評的思考力や論理的思考力を養うことができます。これまで時代を問わずにあらゆる作者の文学作品を扱ってきましたが、その過程で、文学作品一つ一つに作者の主義や当時の社会通念が色濃く反映されていることを、身をもって体感しました。単に字面を追って内容ばかりに目を向けるのではなく、文法や単語、登場人物のバックグラウンド、当時の社会情勢などのあらゆる観点から細かく分析していくことで、その作品の意義を歴史的に読み解くことができるのです。またディスカッションを通して他の学生と意見交換をすることも多く、自分だけでは分かり得ない領域を知る良い機会となっています。
私は高尾ゼミに所属し、19世紀のアメリカ小説を扱っています。先人の資料や作品思想に触れ、過去から現在に至るまでの人間の営みを総体的に観察することで、人間への理解を深めることができるのだと日々のゼミ活動を通して実感しています。幅広いスキルと知識を身につけ、将来のキャリアや個人的な成長に大いに役立てていきたいです。
イギリス文学
マレーシア工科大学の学生とマラッカにて
新倉ゆずは (2021年度入学)
「イギリス文学が好き」という一心から英語文学文化専攻を志望しました。中央大学はイギリスに関して学べる授業が豊富にあり、様々な側面からイギリスについての知識を深めることができます。今まで自分があまり触れてこなかった詩について学んだり、有名な演劇(シェイクスピアの『ハムレット』)を原文で、当時の社会情勢にからめて読み解いたり、娯楽として文学を楽しんでいた頃にはわからなかった、知らなかったことを学ぶことができています。また、授業で知った作家(ウィリアム・モリス)の美術展(府中市美術館のアーツ・アンド・クラフツとデザイン展)に行ってみるなどして、授業だけではなく、日常生活の中でも学びを進めています。現在は大田ゼミに所属し、近代イギリス小説について知識を深めています。
通常の授業以外では、2年次に夏期休暇中に行われた「グローバル・スタディーズ」に参加しました。この講座では実際にマレーシアに赴き、現地の大学訪問や学生との交流を通して、海外の文化や歴史を学ぶことができました。(写真「マレーシア工科大学の学生とマラッカにて」)
さらに、以前から美術館に行くことが趣味であったため、4年次から学芸員課程を受講しています。この課程は、主にフランス語文学文化専攻の授業が多くあり、英語文学文化専攻で学んでいることとは違う知識を得ることができます。
中央大学の文学部では自分の専攻の学びを深めることはもちろんですが、興味に合わせて幅広く学ぶことができます。
英語学
河村優芽(2021年度入学)
なぜ私たちは母語ではない言語を習得できるのか、私はそんな素朴な疑問から英語学を専攻することを決めました。所属している平川ゼミでは言語習得のメカニズムの解明を大きなテーマとしています。現在は数量詞の作用域の習得を個人テーマに掲げ、実験の立案やデータ収集を行いながら分析を進めています。様々な文献が存在している中で、クリティカルな視点を持って読み進めていく力や、生じた疑問に対して独自の視点からアプローチを行う力を培うことができていると感じています。
また、今年度は中央大学で開催されたL3 Workshopに学生スタッフとして参加させていただきました。第二言語習得にとどまらず、これまであまり触れることのなかった多言語習得について学びを得る機会となり、新しい観点から言語習得を捉えることができたと考えています。
勉強・研究以外では競技チアダンスであるソングリーディング部の活動や、大学の交換留学の制度を利用したカナダへの留学、教職課程の履修などを行ってきました。複数の物事を並行して全力でやり遂げることの難しさも経験しましたが、乗り越えてきたからこそ得ることができた経験値は今の自分を形成していると考えています。私は中央大学での生活を通して、行動をするからこそ成長できる、ということを実感し続けています。迷ったら行動するをモットーに、英語学についての学びを広げ、自分自身の成長を続けていきたいと考えています。