学びのパスポートプログラム

学びの特徴

 プログラム担当教員と相談しながら、多様な科目の中から履修モデルを参考に自分自身の履修計画を作り、さまざまな専攻の教員のサポートを受けて、その成果を最終的に卒業論文あるいは卒業課題研究へとつなげていきます。

社会文化系の学び

 社会文化系では、文学部13専攻の専攻科目と社会文化系の教養教育の科目から、テーマに沿って、履修モデルを参考に、興味関心に基づき学生自身が時間割をつくります。複数分野の学問を総合的・分野横断的に学ぶことで、文学部ならではの幅広く実践的な知識が身につきます。
 複数の学問領域に関心がある人、異なる意見に耳を傾けながら自分の考えを作り上げたい人、ボランティアや留学などに興味・関心がある人を歓迎します!

◎モデル履修(テーマ)例

舞台芸術、世界遺産、ミュージアム、国際関係、ダイバーシティ、心の健康、言語、身体の知、比較文学、アーカイブズ、多摩地域、認知科学 等

ミュージアムを学ぶ

 ミュージアムに関わる歴史学、思想学、美術史、教育学、社会学、文化人類学など幅広い領域の教養を身につけつつ、1・2年次で「日本美術史」や「西洋美術史」など基本となる領域を学び、3・4年次は演習や「文化政策論」などを履修し、複数の視点に立ちながら、社会を見る姿勢を養います。

世界遺産を学ぶ

 文学部には「日本地誌学」「世界地誌学」「人文地理学概説」「地図と地域」「宗教と歴史」「聖書の思想と歴史」など、歴史・地理・宗教など世界遺産に関わる学問分野が多くあります。さらに、世界遺産を「グローバル社会と国際法」「国際政治学」など政治・法といった観点から学ぶこともできます。あなたの関心に合わせて、独自のプログラムを考えてみてください。

国際関係を学ぶ

 中央大学には国際関係を学ぶことができる学部がいくつもありますが、文学部でもその特性を生かしながら、国際関係にアプローチをすることが可能です。
例えば、英語の上級レベルの授業や、独・仏・中国語だけでなく、イタリア語・スペイン語・ロシア語・ギリシャ語・朝鮮語といった初修外国語が数多く用意されています。
また、文化・宗教・思想・心理・教育・社会などに目を向けながら国際関係を学ぶことができます。例えば、国家間の紛争について法や政治は表に現れる解決手段ですが、その根底にある問題を考えるために、互いの文化や心理、宗教や社会を学ぶことや教育のあり方についても学ぶ機会となります。

スポーツ文化系の学び

 段階的・系統的に学ぶことで、文学部ならではの広く深い知識が身につきます。スポーツを“学問”として学ぶにはさまざまな方法があります。
スポーツを文化資源として活用し、国際化時代における地域社会の発展につなげていくための制度や組織作りのコーディネーターとなる学生の育成をめざします!

スポーツ文化を学ぶ

 文学、言語、哲学、芸術、宗教―人類がその長い歴史のなかで紡ぎあげた文化はこれだけにとどまりません。身体運動文化、すなわちスポーツもその一つです。
「入門・社会」「スポーツ科学概論」など基礎的な科目を学んだ後に、「スポーツ社会学」「身体文化と歴史」や「English for Sports」を履修することで、広い視点からスポーツと文化の関係を学ぶことができます。

スポーツ指導を学ぶ

 「体育」や部活動にとどまらず、これからは様々な場面でスポーツに関わる機会があります。「スポーツ科学概論」「心理学概論」を学び、「運動の生理と医科学」「運動と食事の科学」を履修することで心身の健康について学びます。人間理解を追求する文学部の幅広い教養科目により、心と身体の双方への洞察を深めることができます。

アウトドアを(で)学ぶ

 競技スポーツだけがスポーツではありません。観光資源として注目されているアウトドアスポーツについて、実践を通して理解を深めていきます。
実技科目でのアウトドア系種目に加えて、「野外教育・防災教育演習」「スポーツと地域社会」「ボランティア論」を履修することで、人と人とを結びつける力や被災時の安全確保に役立つサバイバル術も学ぶことができます。

参考:モデル履修 一覧

 文学部の総合教育科目には270あまりの科目が開設されており、さらに各専攻には他専攻・他学部に開放されている「ゴシック科目」が多数設置されています。これらの科目を組み合わせ、13専攻の枠を超えたテーマに基づいて体系的に履修することで、文学部では所属専攻以外の分野の学びを積み上げていくことができます。特に、学びのパスポートプログラムに所属する学生は、複数のモデル履修を学んでいくことが推奨されています。
 モデル履修は、修了証書等を発行する制度*ではなく、各自の知的な探求に対するガイドの役割を担っています。学びの順序としては、「最初に学ぶ科目」から「基幹科目」、「発展」と進んでいきながら、並行して「広く深い教養」の学びを加えていくことで、系統だった学びと、その土台となる広い視野と深い教養を身につけることができます。発展科目には、後期教養科目や各専攻のゴシック科目も載せられています。それらの科目は、基礎知識が無いままそれだけを学んでも、多くのことを得るのは難しいでしょう。専攻横断型の学びをするためにも、その学問領域に特有な思考の方法と基礎知識・概念を身につけた上で、各領域の専門科目にチャレンジすることをお勧めします。
 下記のモデル履修例は2021年度以降入学生を対象とした内容です。今後変更が生じる可能性もございますので、在学生の方は大学内のポータルサイト等を通じて内容を確認してください。

モデル履修 一覧(PDF)(591KB)

参考:モデル履修&先輩の履修例(時間割)紹介

モデル履修&先輩の履修例(572KB)

参考:1年次必修授業「学びの基礎演習(1)B」紹介

 学びのパスポートプログラムでは、1・2年次の必修科目として「学びの基礎演習」が設置されています。1年生前期では大学での学びにおける基礎的な方法や考え方を身に着け、後期には13専攻の先生方が週替わりで講義を行います。
父母向け機関誌『草のみどり』2022年7月号(第332号)に1年次後期科目の「学びの基礎演習(1)B」が特集されましたので是非ご参考ください。