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専攻概要

多様な魅力で私たちの関心を引くフランス文化。
その文化を通して見えてくるのは、私たち自身の姿かもしれません。

この専攻では、フランス語を入り口として、「語学文学文化コース」では文学を中心とするさまざまな文化を、「美術史美術館コース」では美術史と美術館について学ぶことができます。このコース制のカリキュラムは、2017年度入学生から新たに適用されました。

フランスという社会が生み出した文化は、世界の各地域で過去も現在も広く関心を引き、存在感を示しています。日本においてもこれまで多くの文学作品が翻訳され、フランス映画が多数の人々の心を動かし、美術館にはフランス人画家の作品が並び、「印象派展」には数十万人の観客が訪れます。今日も書店には、「パリジャンに学ぼう」という触れ込みの本が並んでいることでしょう。

こうしてフランス文化の産物は私たちの社会においてさまざまなリアクションを生み出していますが、その根源には何があるのでしょうか。それを知るには、小説の読者、映画や展覧会の観客としてフランス文化を楽しみ消費するだけではなく、もっと積極的にこの文化について知り、客観的に考えて見る必要がありそうです。その先には、私たち自身の自画像を含めて、きっとあなたにとって未知の風景が広がっています。そんな知的な探求を通して、単なる「フランスのファン」には知り得ない世界を見てみませんか。文学に限らない広いテーマをカバーするこの専攻では、そうした大学ならではの学修を経験することができます。

開講されている授業のテーマは、文学はもとより、言語学、思想、歴史から映画、美術史、食文化など多岐にわたります。小説を読むだけが本専攻ではありません。また「資格のフランス語」「留学のフランス語」など、実用的なフランス語を身につけるための科目も準備されています。これらを通して、社会に出るために必要な能力を身につけることもできます。