ドイツ語文学文化専攻

学びの特色

ドイツ語をしっかりと鍛える

「ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)」を意識した最先端のドイツ語教育

ドイツ語の授業は文法主体の読解力、会話主体のコミュニケーション力を同時に修得できるように組まれています。教材としては、文法の教科書に加えて、「ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)」を意識したドイツの出版社の教科書を用います。CEFR準拠のドイツ語試験であるGoethe-Zertifikat(A1、A2)が毎年実施され、国際的に通用する語学能力の証明を得ることができるのも、日本の大学にはほかにあまり例のない本専攻ならではの特色です。さらにドイツ語力をつけたい人のためには、ネイティヴ教員による「留学のためのドイツ語」、「スキルアップドイツ語」、「アカデミックドイツ語」など、高度なドイツ語力を修得するための授業も用意されています。

ドイツについて広く学べる

言語・文学・文化から歴史・政治・社会まで

本専攻では、ドイツ語圏の言語、文学、文化(演劇、映画、美術)、哲学、歴史、政治、社会、日独文化交流などについて広く学ぶことができます。1・2年次は、そうしたテーマについて基礎的な内容を広く学んでいきます。自分の関心がはっきりしてきたら、3・4年次には全員がゼミに所属し、それぞれの関心に応じたテーマについて専門的に考えるための方法(ディシプリン)を深く学んでいきます。ドイツ語文学文化専攻の中核である文学・言語学はもちろんのことながら、演劇、映画、美術を含む文化全般、さらには現代史・現代政治・現代社会についても専門的に学べることが本専攻の大きな特色です。自分が興味をもてるテーマがきっと見つかります。

ひとりひとりの力を伸ばす少人数教育

確かな思考力と表現力を身につける

ドイツ語圏について勉強するうえで、まず磨きたいのはドイツ語です。ドイツ語の必修クラスは25名程度、選択クラスは数名から15名程度の少人数クラスです。それと同時に、ドイツ語圏に関する知識を獲得し、大学生としての学術的な思考の基礎になる方法(ディシプリン)を学ぶ必要もあります。1・2年次には25名程度の「基礎演習」で、ドイツ語圏に関する基礎的事項について調べてまとめ、プレゼンする能力を身につけます。3・4年次には自分の関心に応じた専門分野のゼミに所属します。15名程度の仲間とともに、日独両言語で文献を読んで議論し、専門的な方法(ディシプリン)を鍛え、それを基盤とする分析力・思考力・発想力・プレゼン能力を磨いていく時期です。こうした能力をしっかりと身につけてはじめて、社会人として通用する人材になれるのです。

強力な留学支援体制

日本からドイツへ、世界へグローバルにはばたこう

ドイツ語圏には、ベルリン自由大学、テュービンゲン大学、ヴュルツブルク大学、オスナブリュック大学の4つの協定校に長期留学の枠があります。留学先の学費は免除され、宿舎も提供されます。さらに、中央大学から留学奨学金も支給されます。夏休み、春休みを利用した短期留学制度もあり、これにも奨学金が支給されます。本専攻からも毎年、長期と短期の留学生がドイツの協定校に派遣されています。ドイツ国内外の協定校以外の大学に認定留学をすることも可能です。留学を体験した上級生による留学体験記、毎年秋に開催される留学説明会で留学のイメージをつかんでください。

充実した課外活動

大学生活は楽しい!

本専攻は、学生や教員のジェンダーバランスもよく、小規模でアットホームな雰囲気の専攻です。入学後の新入生オリエンテーションでは「ドイツ語で遊ぼう」などのプログラムを通して、リラックスした雰囲気でドイツ語とドイツ文化に触れ、仲間づくりをすることができます。クリスマス行事では日頃の学習の成果発表も兼ねながら、クリスマス・ケーキを食べ、クリスマスソングを歌い、ドイツの日常文化を楽しく体験できます。ゼミで合宿が行われることもあります。普段の授業とは少し違う雰囲気のなかで、仲間や教員との親交を深めましょう。また、ドイツ在住の作家やドイツ人研究者、文化交流組織の担当者など多彩なゲストを授業に招き講演を聴く機会も多くありますし、東京近郊のドイツゆかりの地をゼミ単位で訪ねたり、ドイツ演劇や映画を集団観劇する機会もあります。

高い就職・進学実績

大学での学びがこれからの人生の力になる

本専攻の卒業生は様ざまな分野で活躍しています。卒業生の多くは民間企業(都市銀行、保険業、各種製造業、商社、百貨店、通信、IT関連企業、鉄道・航空会社など)に就職します。大学時代に培った豊かな国際感覚、豊富な異文化接触体験を生かして、国際性の求められる業種に就職が決まるケースがよく見られます。また、学内の公務員講座を受講して公務員になったり、教職課程を履修して教員になる卒業生も少なくありません。学ぶことの面白さに目覚めて、研究者の道を目指すべく大学院に進学する人もいます。