ドイツ語文学文化専攻

よくいただくご質問

FAQ よくある疑問・質問にお答えします。受験・進路の参考にしてください。

ドイツ語文学文化専攻は何を勉強するところなのでしょうか?

ドイツ語文学文化専攻では、ドイツをはじめオーストリアやスイスの一部など、ドイツ語圏の言語、文化、思想、社会の歴史と現在について学びます。教授陣の専門は、言語学、ドイツ語教育学、文学、演劇論、思想、文化学、近現代史の多岐にわたっているので、ドイツ語圏の幅広いテーマについてしっかりとした方法論に立脚して学ぶことができます。ドイツは歴史的にヨーロッパの中核国のひとつとして学術文化面でも国際政治のなかでも重要な役割を果たしてきました。近代日本もドイツから多くを学んできました。今日、21世紀のヨーロッパでは、ドイツにかけられる期待はますます大きくなっています。ドイツについて学ぶことで、日本、ヨーロッパ、世界についての理解を深めることができるでしょう。豊かな教養と広い視野をもった人材として社会に飛びだし、世界にはばたきましょう。

ドイツ語を初めて学ぶのですが、4年間できちんとできるようになりますか?

ドイツ語文学文化専攻では、グローバルに通用する人材育成を目指して、「ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)」に基づく先進的なドイツ語教育を実施しています。「ヨーロッパ言語共通参照枠」は2001年に欧州評議会が公開した、言語習得に関する新たな考え方です。「ヨーロッパ言語共通参照枠」に基づくドイツ語試験(Goethe-Zertifikat)によって受けた語学能力証明は国際的に通用します。当専攻では、東京ドイツ文化センター(Goethe-Institut Tokyo)の協力の下、Goethe-Zertifikatを実施しています。毎年、この試験をクリアしながら進んでいきましょう。1年次にはじめてドイツ語学習に取り組む人がほとんどですが、ドイツ語圏で日常生活を送るのに不自由ないコミュニケーション能力やドイツ語を用いて新しい知識を得るための能力が身につきます。卒業論文を書く頃には自分の専門分野に関するドイツ語の学術文献を読めるようにもなります。語学力の向上のためには、留学のためのドイツ語、スキルアップドイツ語、アカデミックドイツ語など、高度なドイツ語力を修得するための授業や、短期留学の機会を積極的に利用してください。また、長期留学を経験すれば語学力はさらに飛躍的にアップするでしょう。

大学のあいだにドイツに行く機会がありますか?

もちろんです。感覚の鋭い大学時代に異文化を体験することはとても大事なことです。ドイツ語文学文化専攻では、在学中にドイツに行くことを大いに推奨し、そのための強力な支援体制を整えています。1、2年次のうちにドイツ語の読解力とコミュニケーション能力を鍛え、まずは夏休み、春休みを利用した短期留学をしてみましょう。そのうえで、スキルアップ外国語/アカデミック外国語を履修すると、「ドイツ語を学ぶ」から「ドイツ語で学ぶ」ことへの変化を実感できるはずです。もっと本格的にドイツで学びたいという人のためには、6つの協定校に長期留学できる枠もあります。これらの機会を積極的に利用して、在学中に一回りも二回りも大きく成長してくださいね。

ドイツ語文学文化専攻はどういう雰囲気のところですか?

ドイツ語文学文化専攻は比較的小規模な専攻です。そのためとてもアットホームな雰囲気です。ドイツ語サークル(第二ドイツ語学会)、自主ゼミなどで1年生から4年生までが一緒に活動する機会もあります。毎年恒例のクリスマス会は学生による自主運営ですし、新入生オリエンテーションも上級生の手作りです。また、学生と教員の関係も密で、1、2年次の基礎演習から4年次の卒論指導にいたるまで、きめこまかで丁寧な指導を受けることができます。

ドイツ語文学文化専攻で学んだことは就職活動やその後の社会生活にどのように活きるのでしょうか。

ドイツ語文学文化専攻の卒業生は様ざまな分野で活躍していますが、特徴的なのは旅行・交通(航空会社ほか)、商社など、国際性の求められる業種への就職がよく見られることです。グローバル化の時代にあって、英語のみならず外国語をさらにもうひとつ習得してみようと考える国際化への高い意識と意欲、「英語プラス1」の多言語運用能力、大学時代の豊富な異文化接触体験、そのなかで育まれる世界に開かれた視野と英語圏に偏らないバランスよい国際感覚が評価されているのでしょう。 また、銀行、保険業等にも伝統的に多くの卒業生を送り出しています。近年はIT系企業への就職も増えてきました。ドイツ語文学文化専攻では、各人の関心に応じて、言語・文化から歴史・社会にいたるまで様ざまな領域・方法論を選択することができますが、いずれの分野を専門とする場合でも、知りたいと思う意欲と調べ出す能力、論理的・多角的にものを考える力、考えたことを表現する力を磨くという根本を大事にしています。このような教育方針のもとで4年間の学生生活のあいだに堅実に力をつける学生が多いことが本専攻の特色であり、これまでの卒業生の真面目さと手堅さに対する信頼が本専攻の学生に対する高い評価につながっていると考えられます。