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2019年04月11日

【新刊紹介】文学部教授 川喜田敦子 著『東欧からのドイツ人の「追放」 二〇世紀の住民移動の歴史のなかで』

 文学部教授 川喜田敦子著『東欧からのドイツ人の「追放」 二〇世紀の住民移動の歴史のなかで』(白水社2019)が刊行されました。
 本書のテーマであるドイツ人の「追放」とは、第二次世界大戦後に東欧一帯からドイツ系住民が強制的に移住させられたことを指します。「追放」は、ドイツにおいて、第二次世界大戦にまつわるドイツ人の被害体験の象徴とも言えるような位置づけを与えられてきました。本書は、強制移住させられた人々が大戦後の東西ドイツに統合されていく様相をたどりながら、ドイツが自国の被害の記憶とどのように向き合ってきたのか、この経験が今日の世界における人の移動と共生にどのような示唆を与えうるのかを考えます。

▽目次
 序章
 第1章 「追放」の前史―国民国家形成と住民移動
 第2章 第二次世界大戦の戦後処理と住民移動
 第3章 統合からタブー化へ―東ドイツの「移住民」
 第4章 ナチズム後の国民の再定義―西ドイツにおける法的同権化
 第5章 戦後の経済復興と社会再編―西ドイツにおける社会的・経済的統合
 第6章 領土喪失後の回復要求―西ドイツにおける政治的統合
 第7章 「追放」と統合をめぐる研究プロジェクト
 第8章 失われた「東方」と被追放民の文化保護
 第9章 冷戦下の東西分断と被追放民問題
 第10章 ナチの過去との対峙と被追放民問題
 第11章 変容する意識―一九六〇年代に向けた変化
 二〇世紀史のなかの「追放」
▽単行本:384頁
▽出版社:白水社
▽ISBN:9784560096901

本書の詳細については、白水社のウェブサイトもあわせてご覧ください。