文学部

社会学専攻 天田城介ゼミが卒業論文準備会(講演会)を実施

2025年04月29日

 社会学専攻の天田ゼミの2025年度卒業論文準備会(講演会)として、2025年4月23日(水)17:00~18:40、中央大学多摩キャンパスGG601教室にて、代表の藤吉さおりさんをはじめ、自立ステーションつばさの皆さんに「地域で生きる――多摩地区におけるしょうがい当事者の運動を知る」と題する講演をしていただきました。

自立ステーションつばさ http://j-tubasa.com/

 自立ステーションつばさは、多摩市内で自立した生活を営む障害者が中心となり「どんなに重度のしょうがいを持っていても、その人が地域の中で当たり前に生活していける社会の実現」を目標とし、障害者/障害児の自立支援を行う拠点となってきたNPOです。もともと1985年に「府中療育センター闘争」を闘った三井絹子さんが設立した「ライフステーションワンステップかたつむり」(当時、かたつむりの会)の活動に参加する中で自立生活をはじめた木村英子さん(現参議院議員)が1994年4月に多摩市に設立した組織であり、それ以降、多摩地区における障害当事者の自立生活運動の拠点の一つとなってきました。
 講義では、このような自立ステーションつばさの歴史と実践を知ることを通じて、戦後日本社会における障害者運動の歴史を理解し、障害学の主題のひとつである「障害者がいかに自らの自立生活を可能にしてきたのか」を学ぶ大きな契機となりました。自立ステーションつばさの皆さんの講義を通じて、参加学生たちは自らの卒業論文の研究計画をブラッシュアップすることができ、自らの研究を飛躍的に発展させることができました。