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2021年04月09日

文学部 教育学専攻 教授 池田賢市 『学びの本質を解きほぐす』刊行

『学びの本質を解きほぐす』

 いま学校で、何が「学び」だと考えられているのか?

 

 池田賢市 著

 新泉社 2021年4月14日

 定価2,000円+税
 A5判 並製 264頁
 ISBN 978-4-7877-2104-4

 

内容情報--------------------------------------------------------------

 

◇◆出版社紹介文より◇◆

 

校則で「下着の色」は指定できるのだろうか? グローバル化が進む現在、地毛証明書はとんでもなく時代遅れではないのか? いま、学校で行われているこうした事柄は、学校の外で行ったら人権侵害で、時には犯罪として訴えられてもおかしくないことである。ところが、学校という閉鎖された空間のなかでは、すべてが「学力向上のため」というお題目を立てられ、生徒も保護者もこうしたおかしな校則にも声を上げられない。そればかりか、逆に自ら進んで従順に、隷従していくのである。

 

学校における「評価」で卒業後の生活の多くが決まってしまう現代社会では、みな、なるべく高い値段をつけてもらえるように頑張り、上手くいかなければ非難され、そして傷つき、疲弊していく。
すべてが自己責任であるという間違った道徳的価値を押し付けられているために、その抑圧的な構造を自らが支えてしまっていることに気づかせてもらえない。
もし、そのおかしな構造に気づいてしまったら、その子は「問題のある子」として扱われる。
それが今の日本の「学びの場」で起きていることである。

 

著者は、この本で一貫して、「学ぶことの権利」について主張している。本来、学ぶということは、誰かにいい評価をつけてもらうためではない。もっと自由で楽しいものであるはずだ。いい「評価」をもらわなければ!と子どもたちを追い詰める「学校教育」の呪いの正体を探る。

 

◇◆目次より◆◇

序章

第1章 「不登校」

   1 義務教育制度の意義

   2 教育の中立性

   3 不登校対策の課題

   4 学校の使命と現実的人間


第2章 「学力」

   1 基礎学力とは何か

   2 OECDの社会観・教育観

   3 教育を通した「成功物語」

   4 学力は個人のものなのか

 

第3章 「障害」

   1 「別学」はなぜ必要とされるのか

   2 障害の社会モデル

   3 インクルーシブな環境とは何か

 

第4章 「道徳」

   1 「特別の教科 道徳」の成立

   2 評価の問題

   3 教科書の問題

   4 人権教育と道徳教育の関係

 

第5章 「校則」

   1 何のための校則なのか

   2 「校則」と子どもの権利条約

   3 校則の中での学び

 

終章  新たな学びのイメージを