文学部

【新刊案内】文学部准教授 横山佐紀 共著『ミュージアムの憂鬱―揺れる展示とコレクション』

2020年07月07日

文学部准教授 横山佐紀 共著『ミュージアムの憂鬱―揺れる展示とコレクション』(川口幸也編著)が出版されました。

【内容紹介】
ミュージアムは〈かたる〉
近代が生んだ展示と収集の装置=〈ミュージアム〉。歴史をかたる権力を託されたこの〈装置〉は、混迷する世界の中で、いかなる役割を果たしていくのか。さまざまな時代と場所における多角的検証を通じて、これからミュージアムの(不)可能性を問う、最新の研究成果。

【目次】
ミュージアム――権力と暴力の器
揺さぶられるアートと美術館……川口幸也
同時代アフリカ美術の空間政治学……宮内洋平
顕彰か検証か……鷲田めるろ

展示という「かたり」
追悼絵馬とその展示……宮下規久朗
都市を展示する……辻泰岳
日本のアウトサイダー・アートの展示における「物量主義」……佐藤真実子
物が少ない作家……池上司
ミュージアムで痛ましいイメージを見ること、展示すること……横山佐紀

ミュージアムの来し方
「文化」概念の社会実装……野呂田純一
表慶館外観装飾に見る諸芸の表徴……サラ・デュルト
はこぶね……関直子

拡散するミュージアム
ミュージアムとテーマパーク……豊田由貴夫
先住民観光とミュージアム……須永和博
タイム・カプセルとしてのミュージアム……稲賀繁美