
シリーズ『教育学年報16 教育の自由/不自由』が刊行されました。
教育学専攻教授 池田賢市が「Ⅰ 教育の自由/不自由」の中で、
「教育状況への意味づけ行為としての自由論の試み」を執筆しています。
『教育学年報16 教育の自由/不自由 ―新自由主義的権威主義の時代の中で―』
隠岐さや香・浅井幸子・仁平典宏・丸山英樹・石井英真 [編]
世織書房 2025年8月31日
本体 4,600円+税
A5判 452頁
ISBN 978-4-86686-045-9
A5判 452頁
ISBN 978-4-86686-045-9
内容情報--------------------------------------------------------------
◇◆帯より◇◆
「危機を新たな思考の好機にするための試み」〈まえがき〉より
加藤陽子(歴史学者)×隠岐さや香(編集委員)による
対談「新自由主義的権威主義を読む――過去は未来を救えるのか」
『教育学年報』第4期スタート 新編集委員による座談会も掲載!
◇◆目次情報◆◇
まえがき●一六号の刊行にあたって
新自由主義的権威主義の時代における教育の自由/不自由 隠岐さや香
Ⅰ 教育の自由/不自由
対談 新自由主義的権威主義を読む:過去は未来を救えるのか 加藤陽子×隠岐さや香
新自由主義的教育における言語と統治:民主主義と公共性の再興に向けて 平井悠介
近代教育批判と新自由主義的統治:教育学におけるフーコー受容の検討から 堤 優貴
集合的な自由の実践としての授業:「学びの共同体」の授業を情動理論とともに考察する試み 浅井幸子
情動の創発的特性から「教育」を考える:F.ガタリとD.スターンの思索の間で 伊藤 守
ロールズ正義論における自尊・辞書式順序と教育の自由:「藤田―黒崎論争」を介した教育政策論的含意の検討 水本龍志
社会的公正という視点から「個別最適な学び」なるものを問い直す:「個性化教育」の可能性の所在 澤田稔
クリティカル・ペタゴジーにおける「解放」の隘路を切り開く::「生徒の声」を聴く多文化教育の実践記録に着目して 植松千喜
教育状況への意味づけ行為としての自由論の試み 池田賢市
「戦後教育学」における教育の自由論の淵源:勝田守一と「教師の倫理」の問題 桑嶋晋平
「人間教育法理論」から「公民教育法理論」へ:「主権と人権の密接不可分の連関と緊張」をめぐって 松下丈宏
科目「現代社会」の変容に見る権威主義型一般的スキル・モード 小原明恵
大学教員の労働契約と学問の自由に関する予備的考察 堀口悟郎
ロシア教育アカデミーの組織的変容:教育及び学術への政治的関与についての一視座 黒木貴人
Ⅱ
学問の自律性と新自由主義/権威主義:社会意識分析の観点から 仁平典宏
『教育学年報』編集委員・座談会 教育の自由/不自由
Ⅲ 研究論文・ほか
長時間勤務を免れているのは誰か?:非多忙をめぐる個人要因と職場環境要因の分析から 野村駿・菊地原守
研究動向紹介=ガート・ビースタの教育理論に関する研究動向と理論的諸課題 松井健人
エッセイ=「づくり」の思想・構想力・教育改革 安藤和久
書評=藤根雅之著『オルタナティブ教育運動の社会学――ネットワークのダイナミズムと公共性への挑戦』別府崇善
『教育学年報一七号 崩壊する惑星地球における教育と希望』・原稿募集
執筆者紹介、あとがき
詳細は出版社Webサイトをご覧ください。