社会学専攻

2020年度新入生へのお祝いのメッセージ 【社会学専任教員より】

2020年04月01日

◆天田 城介 先生
新入生の皆さん、ご入学、まことにおめでとうございます。心から祝福し、歓迎いたします。この度の新型コロナウィルスの世界的な感染拡大の影響により、皆さんの多くが卒業式や入学式の規模縮小や中止を余儀なくされるという経験をされたかと思います。私たちもそのような形で皆さんをお迎えせざるを得ないことは胸引き裂かれる苦渋の決断でした。しかしながら、その一方で、この新型コロナウィルスのパンデミックをめぐる社会現象は、グローバル化した世界において私たちの「社会」のあり方を如実に映し出したものであり、皆さんはそれらの社会を自ら目の当たりにしながら、社会学的に思考し、別様な社会のあり方を構想し得るきわめて稀有な経験をされたとも言えます。これから4年間、皆さんと一緒に、真剣に、徹底的に考え続けてきたいと思っております。ご入学まことにおめでとうございます。

◆首藤 明和 先生
ようこそ、社会学の世界へ!
これまでの高校の学びは、教師が正解を知る問いへの取組みでした。
これからの大学の学びでは、教師は多様な解を拓くための理論と方法を提示しますが、正解は知り得ません。
したがってみなさん自らが問題意識を持ち、問いを立てるなかで、それぞれが多様な解を拓いていくことになります。
みなさんに求められるのは、自らが探求した問題意識や解を社会に示していくための勇気です。
大学の学びが、そうした勇気を得るための鍛錬の場になることを願っています。

◆新原 道信 先生
みなさんへ

いま私たちは、“見知らぬ明日(unfathomed future)”を生きています。実はすでにあった現代文明の脆弱さが、コロナウィルスによって試されています。
このようなときこそ、自分の横にいる生身のひとたちそして自分自身の身心の声を聴いてください。
どこかにある「答え」を探すのでなく、いままで学んできた智を総動員して、「答えなき問い」に応えてくれることを願っています。 新原道信拝

◆野宮 大志郎 先生
2020年4月、あなたは何ができますか?

covid-19は、あざ笑うようにして、私達に大きな課題を突きつけています。これは、もうある特定の人、国、社会の問題ではありません。「グローバルなリスク」の問題です。ところで、この瞬間、あなたは何ができますか。あなたは、社会学徒として、あるいは人として、どのように自分を投企できますか?

野宮

◆矢野 善郎 先生
 中大社会学にようこそ!といいつつ入学式も中止,授業開始も後倒しで申し訳ないです。しかしここはしばし我慢を。ちょうど百年前,パンデミック(スペイン風邪)で大社会学者ヴェーバーも病死してます。腰を据えて読書で視野を広げる機会かも。このご時世,やはりお勧めはJ・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』。読んだら歴史観が変わる可能性大。
 矢野は社会学史,基礎演習,英語読解,異文化コミュニケーション等などを担当しており,一年の皆さんと顔を合わせる機会も多いです。一刻も早くお目にかかれることを祈ってます!

矢野 善郎

◆山田 昌弘 先生
みなさま、ご入学おめでとうございます。社会学専攻専任教員、山田昌弘です。「家族」について、社会学的に研究、そして、研究成果を社会に向けて発信しています。41組の皆さんの担任であり、また、必修講義『社会学概論』でおめにかかりますので、詳しい自己紹介はそこでさせていただきます。たいへんな事態の中でのご入学ですが、安全で安心して暮らしていける社会をどのように作っていくかも社会学の課題の一つです。充実した大学生活を送れるよう、みなさまの社会学の学びを応援していく所存です。