国文学専攻
2024年度 中央大学国文学会主催 映画「中村地平」上映会(終了)
2024年11月15日

国文学会主催行事としては初めての映画上映会でした。
参加者を学内に限定し、文学部教員を含む約70名の方がお越しくださいました。
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ドキュメンタリー映画「中村地平」
小松 孝英 脚本・監督
日時: 2024年12月11日(水) 5限 (17:00~18:40)
会場: 中央大学多摩キャンパス 3352教室(3号館5階)
中村地平ドキュメンタリー映画 公式サイトより-----------------------------
中村地平(本名 中村治兵衛) 1908-1963
宮崎県宮崎市出身の小説家。明治41年宮崎の商家に生まれる。父は宮崎太陽銀行創業者の中村常三郎。
旧制宮崎中学校時代に佐藤春夫の台湾小説に憧れ日本統治時代台湾の旧制台北高等学校に入学。
台北高等学校では塩月桃甫らに学び、桃甫の長男赳らと文芸誌「翔風」や「足跡」で創作活動。
昭和5年に上京し東京帝国大学文学部入学。太宰治と出会い井伏鱒二に師事し「熱帯柳の種子」で文壇デビュー。
その後、台湾を舞台とした小説の他に多数の作品を発表。
「北の太宰、南の地平」と言われて芥川賞候補にもなり南方文学を提唱する著名な作家となった。
しかし世の中は戦時体制下に入り、中村地平は徴用され従軍作家として行ったシンガポールでとある事件に遭遇する。
戦後、中村地平はなぜ中央での南方文学を中心とした作品から転向したのか。
なぜ地元に戻り宮崎の戦後復興、今の時代で言う地方創生に命を捧げたのか・・・
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事前申込不要・入場無料。
学内の方でしたら、どなたでもご参加いただけます。
学内所蔵の著書:
『中村地平全集(全3巻)』(皆美社 1971) 918.6/N37 中央書庫
『台湾小説集(日本植民地文学精選集 台湾編8)』(ゆまに書房 2000) 918.6/N77 中央書庫
『中村地平短編小説集 : 雲はどこにでも似つかはしい姿で現れる』(黒潮文庫 2024) 国文所蔵予定