国文学専攻

鈴木 俊幸(すずき・としゆき)教授

研究分野 近世文学

近世後期の小説(戯作)や狂歌などの文芸が得意分野です。最近は、こういった文芸を成立させた時代の諸条件、たとえば、書籍の出版・流通のシステムや、教育の普及と読者の成立状況等について、いろいろな地域に足を伸ばして調べています。

担当科目

近世文学:近世小説の歴史的展開を文芸を取り巻く社会の変化とともにたどります。
基礎演習:上田秋成の『世間妾形気』を影印本(原本の複製)で読解していきます。

ゼミナール

研究対象

近世日本における文芸・芸能等に関連すること。

指導方針

「文学」というレッテルを貼られているものに限らず、それらをも含めた近世という時代における文化現象全般を幅広く扱います。そして、それらの史的展開を巨視的にとらえる視座を養いたいと思います。また、近世は、文芸と目されるもののみに限っても、多種多様なものが混在する時代で、研究方法も一律には論じられません。卒業論文作成に向けて、受講者それぞれが関心を持つ分野の研究における有用な工具書・方法をそれぞれが会得する機会としたいと思います。

卒論題目

「おちゃっぴいたちの江戸」
「中村勘三郎論」
「死絵考」
「十六夜清心にみる悪」
「江戸花火考」
「『いろは短歌』考」など