国文学専攻

吉野 朋美(よしの・ともみ)教授

研究分野 中世文学

中世和歌文学の研究が中心です。今は特に『新古今和歌集』の撰集を命じた後鳥羽上皇とその周辺の歌人達について、和歌表現や和歌行事の性格、歌人同士のつながりといったことに注目して分析しています。和歌や歌人のエピソード中心ですが、説話にも興味があります。

担当科目

国文学基礎演習(1):変体仮名で書かれた作品を読解・考察する1年の必修科目です。
中世文学:中世文学の諸問題について講義します。

ゼミナール

研究対象

中世文学というと随筆や軍記物語が思い浮かべられがちですが、この時代にはほかにも和歌、物語、連歌、歌論、歌謡、説話、日記、史論、御伽草子、寺社縁起、能、狂言など多種多様なジャンルが存在しており、その全てが対象です。また、ジャンルや個別の作品にとどまらず、文学的な観点から取り上げ分析・考察するのであれば、この時代のあらゆるものが対象となります。テーマを決めてジャンルを横断的に考察してゆくことも可能です。

指導方針

4年時に卒業論文が書けるように、それぞれが興味を持つテーマを見つけること、そのテーマに沿った調査の方法、研究・考察の方法、論の立て方を養うことを目的としています。ゼミ発表を通して、その基礎となる資料や参考文献の探し方、読み方などの基礎トレーニングをします。

卒論題目

「説話から見る安倍晴明像」
「『新古今和歌集』入集歌における式子内親王の技法」
「中世における怪異について」
「『平家物語』について」など