フランス語文学文化専攻
【新刊紹介】フランス語文学文化専攻 田口卓臣教授の翻訳した小説が復刊されました
2022年04月25日
田口卓臣教授が翻訳した小説『運命論者ジャックとその主人』(白水社、共訳)――
長らく絶版だったこの怪物的名作が、訳語や表現等の修正を経て、ついに「新装版」として復刊されました。
装画は、第一線で活躍する漫画家、よしながふみ(『大奥』『きのう何食べた?』)。
「脱線に次ぐ脱線。主人は聞けるか、ジャックの恋の話――旅する二人と出会う人びと、首を突っ込む語り手らによる快活、怒涛の会話活劇」(白水社HP)
「ラブレー、セルバンテス、スターンといったヨーロッパ文学の異形の系譜につらなり、シュレーゲルらドイツ・ロマン派の思考を刺激した後、現代においても『ブーローニュの森の貴婦人たち』のブレッソン、『ジャックとその主人』のクンデラといった芸術家たちを魅了しつづけてきた、ディドロ最晩年の傑作」(本書あとがき)