英語文学文化専攻

文学部教授 大田美和が詩人の井坂洋子さんと対談しました。

2021年03月05日

『詩と思想』(土曜美術社出版販売)2021年3月号の特集 永瀬清子に、文学部教授の大田美和と、詩人の井坂洋子さんの対談が、対談「きずなは地にあこがれは空に—— 永瀬清子を読み直す」として掲載されました。

 

この対談は、2020年9月に『詩と思想』主催、中央大学文学部協力によるドキュメンタリー映画「きよこのくら」(中村智道監督)の上映会で実施される予定でした。上映会は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、やむなく中止となりましたが、誌上対談が実現しました。司会は詩人・『詩と思想』編集委員の青木由弥子さんです。この特集は、永瀬清子についての評論、資料集、詩人論などを集めた本格的なものです。

 

対談の出発点には、これからの日本の現代詩を考える上で、現代詩の母ともいわれる永瀬清子を今こそ読み直したいという思いがあります。話題は、永瀬清子の詩との出会いから、その詩の多彩な世界、女性史の中の永瀬清子、英雄叙事詩『ベーオウルフ』の読み直しである詩「グレンデルの母親は」などに表れた「鬼」へのまなざしと相対的な視点、女としての経験と世界への視座、岡山県赤磐市の文化的な活動に及びました。

 

中央大学杉並高校のオンライン入学式で、大田美和が校長として詩「春になればうぐいすと同じに」の一部を朗読したことにも触れられています。

 

ぜひお読み下さい。この機会に、中央大学図書館に所蔵されている永瀬清子の詩集『あけがたにくる人よ』、詩集『春になればうぐいすと同じに』なども読んでみてはいかがでしょうか。

 

以上