英語文学文化専攻

文学部教授 大田美和の初めてのエッセイ集が出版されました。

2020年05月14日

文学部教授 大田美和の初めてのエッセイ集である、思考集『世界の果てまでも』北冬舎 が出版されました。

 

帯文に「大きく変容しつづける世界や現実の中でさまざまな困難に直面し揺れ動いてやまない精神。「思考」とは私の目に映る世界と現実を「試行/エッセイ」する軌跡である。一個の私の精神を果敢に刻む散文集!」とあります。47本のエッセイ(書評を含む)と2つの対談を収録しています。

 

中央大学に関係するエッセイをご紹介しましょう。「初めての韓国引率出張」と「韓国と日本をつなぐ」は、2014年度の授業科目Academic Communicationで韓国カトリック大学から提供された韓国・台湾・日本の交流授業を通して得られた体験に基づいています。

 

「アジアへの旅の始まり」は、2016年度のプロジェクト科目「アジア共同体を考える―共に生きるための十五のヒント」と、講義録『アジアと生きる アジアで生きる:中央大学文学部プロジェクト科目講義録』(榎本泰子編、樹花舎、2018年)に言及しています。「韓国とアートを楽しむ」は2016年11月の文学部主催のシンポジウム「アートとドラマから見る韓国」の配布資料に掲載されました。「病膏肓」は中大着任の2003年に「文学部英米文学会会報」に寄稿したものです。「私の散歩道 学修環境としての多摩キャンパスの自然」では、多摩キャンパスのラグビー場上の小道と教員食堂の南窓の萩の魅力が語られています。

 

ぜひお読み下さい。

北冬舎HPにて直接注文できます。

書店でご注文いただく場合は、取次八木書店から取り寄せになります。インターネット書店でも注文できます。

 

このエッセイ集の別の側面については、以下のウェブサイトをお読み下さい。

 

WAN(ウイメンズアクションネットワーク)HP  https://wan.or.jp/article/show/8924

英国小説研究ブログhttps://eikokushosetsukenkyu.exblog.jp/

 

 

大田美和 思考集『世界の果てまでも』北冬舎、2020年。ISBN 9784903792736

 

目次

1 アジアへ(アジアへの旅の始まり―ルアンパバーンから八王子、大田へ;分断と文学の可能性;絵本画家いわさきちひろとアジア共同体 ほか)

2 日本の短歌へ(短歌は詩であり、芸術である、というあたりまえの事実について;「国家」を歌う者は誰か?;短歌とフェミニズム ほか)

3 ヨーロッパへ(ケンブリッジ大学ウルフソン・コレッジで知った合唱の喜びと可能性;二〇一〇年のケンブリッジ滞在とブリッドポート文学賞のこと;オルハン・パムクのノーベル賞受賞を喜ぶ ほか)

4 表現へ(狼涙三十回忌法要と記念の講演の印象;クラウディアに寄す ほか)

5 わたしへ(両姓併記パスポート獲得記―結婚制度を使いこなす;Epithalamion(祝婚歌)―文学と社会 ほか)