文学部

フランス語文学文化専攻教授 田口卓臣のゼミにおいて、OB・OGトークを開催しました

2024年07月22日

① 全体写真。最前列左から、OBの森高さん、伊崎さん、石田さん、川上さん、竹村さん

717日(水)5時限の授業時間(ゼミ)において、「OBOGトーク」を開催しました。

 

OBOGトーク」とは、ゼミを卒業したOBOGを講師として招待し、「仕事とは何か」「就活とは何か」という視点から、後輩たちにお話をいただくイベントです。これから就活を始めようとしているゼミ生たちの疑問や不安に答えてもらうため、単に講演を拝聴するというよりは、ゼミ生たちが納得いくまで質疑応答をくりかえすという方式をとりました。

 

多忙な仕事の合間を縫って、教室に来てくださったOBOGは、2023年卒3名、2024年卒2名。遠路はるばる仙台から駆けつけてくれたOBもいました。

 

 

② 一番手前が、竹村さん

2024年卒の伊崎沙也香さん(ソフトバンク株式会社)、森高輝さん(東京書籍株式会社)からは、会社の仕事に触れた最初の年に感じていることを、フレッシュな視点でお話しいただきました。

 2023年卒の石田初夏さん(スカパーJSAT株式会社)、竹村楓子さん(デサントジャパン株式会社)、川上亜理紗さん(グローバンネット株式会社)からは、会社に慣れてきた2年目の現在、仕事の内容や働き方について考えてきたことを中心に、お話しいただきました。

 

 3つのテーブルを用意し、それぞれのテーブルで、2名、2名、1名のOBをゼミ生たちが囲むという形をとったので、話題はきわめて多岐にわたりました。

 

 

③ 左から、石田さん、川上さん

――「就活の面接ではこうすればよい」という評判を耳にすることがあるが、本当にそうなのですか。

――自分の将来像がまだ定まっていない中で、どのように希望職種をしぼっていけばよいのですか。

――就活が思い通りに行かないときの「落ち込み」の状態から、どのように回復していくことを心がけましたか。

――仕事と趣味のバランスを追求したいとき、どのようなことに気をつければよいのででしょうか。

――自分がやりたいと思っていた仕事内容とは、別の業務を任されることになったとき、その現実を受け止めたうえで、どのように自分のモチベーションを保っていけばよいのでしょうか。

――大学までの受験では、一律に偏差値によって「実力」が測られていました。これに対して、絶対的な「正解」のない仕事においては、何をどのように大切に考え、実践に移していくべきなのでしょうか。

 

 

④ 右から、森高さん、伊崎さん

こうした素朴な疑問や不安に対するOBOGからの回答も、さまざまな次元に及びました。ただし、すべての回答において共通していたのは、「大学での学びの重要性」という点でした。

 

OBOGの皆さんによれば、就活においても、現在の仕事においても、ゼミで実施していることがそのまま生かされている、とのことでした。卒論執筆だけでなく、文学作品や文化的テーマを素材にしたグループディスカッション、グループ発表に向けた共同作業や、毎授業回ごとに課されていた作業報告などは、そのまま現在の仕事のさまざまな場面で役に立っている、とのことでした。

 

いわゆる「就活ノウハウ」というものを超えて、大学でどんなことを実践的に学んできたのかが、いまの仕事の内容や方法につながっている、ということかもしれません。

 

ゼミの指導教員として、たいへん心強くありがたい言葉をいただきました。

 

 トーク終了後は、高幡不動にて懇親会へ。その折には、2023年卒の須貝真由菜さん(株式会社リクルート)も、残業を終えた後でわざわざ駆けつけてくださり、ゼミ生たちのさらなる質問に丁寧に答えてくださいました。

 

 傍らでOBOGの話を聴きながら、教員である私としても、非常に新鮮な気持ちで「仕事とは何か」を自分に問い直す貴重な機会となりました。

 

 懇親会等の様子はこちらからご覧ください

 

最後に、今回出講されたOBOGの皆さんには、中央大学文学部生が製作した本『学びの扉を開く』(上下巻、2022年)を贈呈しました。

2024年卒の田口ゼミ生には、この本の製作のために尽力した方が2名います。)

 

 

(文責=田口卓臣)