文学部教授 大田美和が短歌総合誌『短歌往来』(ながらみ書房)の10月号の「今月の視点」に寄稿しました。エッセイのタイトルは、「『金子文子 獄中のうた』を執筆して」です。7月に明石書店から上梓した研究書の執筆を通した体験を語っています。
研究の基本である資料踏査の苦労と楽しさを語りながら、栃木刑務所で閲覧した『婦人刑務生活繪畫帖』(1933年作成)にあらわれた、戦前の女子刑務所で認められていた人権と、思想犯に対する虐待の可能性に思いを馳せています。
このエッセイで引用されている金子文子の短歌は、次の三首です。
皮手錠、はた暗室に飯の虫/只の一つも/嘘は書かねど
ころころと蹴りつ蹴られつ地球をば、/揚子の水に沈めたく思ふ。
うつむきて股の下から人を見ぬ世の有さまの倒が見たくて
『短歌往来』10月号は現在発売中です。HPはこちら。
学内の皆さんは、3号館の英文共同研究室でコピーを読むことができます。ぜひお読み下さい。