自然の中で行われる野外スポーツは、その活動拠点を山間地や中山間地に置くことが多いのですが、これらの地域には、豊かな自然のほか固有の文化や伝統が存在しています。スポーツ(という文化)を通して、地域の文化や伝統に触れ、それらを継承していくことも体育(あるいはスポーツ教育)に課せられた広義の使命であると考えます。
私たちは3泊4日の日程で福島県南会津郡檜枝岐村にて、トレッキングや地域の歴史文化に触れる体験をしました。そうした体験を補足し、地域の自然や文化についてより深く理解するために、「山人(やもうど)」から直接お話を伺う機会を得ました。「やもうど」とは、山奥に住み、狩猟や採集、曲げわ作りなどで生計を立てる人々のことです。
いまだ自然が色濃く残る奥山で細々と受け継がれてきた「やもうど」の生活・伝統・文化等の暮らしぶりにふれることによって、都市での日常生活を見つめ直し、“自然との共生”、“心と身体”等について主体的に考える力を養うことが目的です。
とくに、ツキノワグマ猟にまつわるしきたり等を生(なま)で聞くことにより、地域の歴史・文化に関する理解をより一層深めることができました。
(「トレッキング」担当教員:布目靖則)