文学部

英語文学文化専攻教授 大田美和の授業で講演「#レディース服にポケットを」を実施

11月11日(月)1限の「近代イギリス小説(2)」(担当教員 大田美和)の時間に、文学部の「特色ある学部教育補助予算」を利用して、文学部英語文学文化専攻の卒業生であり、ライター・ブックカフェコーディネーターのト沢彩子(うらさわあやこ)さんをお招きして、「#レディース服にポケットを~「当たり前」「仕方ない」から一歩踏み出すには」という題で講演していただきました。授業を履修している学生のほか、学外からの参加者、中央大学ダイバーシティセンターのコーディネーターなど多数来場して、講演終了後、活発な質疑応答がなされました。

ト沢さんのお話は、レディース服のポケット問題にとどまらず、NPOの活動、議会への陳情と請願、ダイバーシティ、SDGs(サステナビリティ)、キャリア教育、性教育、SNSの活用の注意点、個人の社会的責任と消費行動など多岐にわたりました。ト沢さんが性暴力被害によるPTSDという辛い経験を乗り越えて、より良い社会を作るために様々な行動をしていることに、賛嘆の声があがりました。自分はフリーライダーだったという反省や、学生時代の今できることがわかったという声、身近な小さな社会のことから変えていけばいいという発見、クレームばかりではなく「良かった」という感想を送ることで良い活動をしている組織や個人を励ますことができるという気づき、会社や社会で困ったときにはどこに相談すればいいかというワンポイントアドバイスへの感謝などがありました。

ト沢さんは親しみやすい語り口で、この社会で生きていく上で大切なことを挙げて下さいました。差別に加担してはいけないということ、信頼できる人間関係の大切さ、自分とは異なる「当たり前」を持っている人たちとの交流の重要性、相手を尊重することの大切さ、どんな個人も社会的責任を持っているということ……。参加者は、他人事ではなく自分事として受けとめることができたのではないでしょうか。

講演会に参加された皆様、ご関心をお寄せ下さった皆様に、心より感謝申し上げます。