文学部

英語文学文化専攻教授 大田美和の短歌がアンソロジー『広島・長崎・沖縄からの永遠平和詩歌集』に収録

2024年08月06日

英語文学文化専攻教授 大田美和の短歌連作「りん 雨てぃあ にゃーん辺野古を詠む」(歌集『かがやけ』北冬舎、2024年 所収)十三首より十首が、アンソロジー『広島・長崎・沖縄からの永遠平和詩歌集 ―報復の連鎖からカントの「永遠平和」、賢治の「ほんとうの幸福」へ』コールサック社 に収録されました。

このアンソロジーは、カントの「永遠平和」と宮澤賢治の「ほんとうの幸福」の実現のために、269 名の詩人・歌人・俳人が世界に贈る希望の書というコンセプトをもって企画され、広島に原爆が投下された8月6日の出版をめざして制作されました。原民喜、栗原貞子、竹山広、西東三鬼などの物故詩人・歌人・俳人とともに、谷川俊太郎、馬場あき子、長谷川櫂ら現役の詩人・歌人・俳人の作品も収録されており、読み応えのある一冊となっています。

 

本書の構成は以下のとおりです。

一章 被爆者の声

二章 広島を語り継ぐ

三章 長崎を語り継ぐ

四章 沖縄を語り継ぐ

五章 空爆・破壊の記憶

六章 アフガニスタン・ウクライナ・ガザ・世界は今

七章 戦争に駆り立てるもの

八章 喪失・鎮魂・反戦

九章 永遠平和

 

詳しくはコールサック社のHPをごらん下さい。

 

六章には、昨年以来、文学による抵抗運動を世界で展開している『詩の檻はない』の発起人、アフガニスタンの亡命詩人ソマイア・ラミシュの詩「(私はまだ生きている、)」(翻訳 岡和田晃)が収録されています。これは、大田美和も登壇した「アフガニスタンと日本の詩人による知性対話 言論の自由と女性の地位、社会の解放について」(2023年12月19日横浜ことぶき協働スペースで開催)の質疑応答の場で、コールサック社の鈴木比佐雄社長がソマイア・ラミシュに直接依頼して快諾されたものです。

 

ぜひお読み下さい。全国の書店、インターネット書店などで注文できます。

本書は中央大学図書館に収蔵される予定です。

なお、本書は来年春に英語版も出版される予定となっています。