文学部
英語文学文化専攻教授 大田美和が歌集『とどまれ』と『かがやけ』を出版
2024年07月22日
英語文学文化専攻教授 大田美和が第五歌集『とどまれ』と第六歌集『かがやけ』を出版しました。https://hokutousya.jimdo.com/
大田美和は、1980年代末に朝日新聞歌壇欄で全国の読者を獲得し、1991年に歌集『きらい』(河出書房新社)でデビューしました。その短歌は、見田宗介『社会学入門 人間の社会と未来』(岩波新書)や、北村薫『北村薫のうた合わせ百人一首』(新潮文庫)に多数取り上げられています。代表歌は「チェロを抱くように抱かせてなるものかこの風琴はおのずから鳴る」「犇めきて海に墜ちゆくペンギンの仲良しということ無惨かな」で、様々な媒体で引用され続けています。
愛とフェミニズム、文学と社会をテーマとし、短歌、現代詩、エッセイという複数のジャンルで多様な表現活動を続けている作家の、現在の「高さと深まり」をぜひお読み下さい。この二冊の本の魅力の一つは、ケンブリッジ・湖水地方・ブロンテカントリー(英国)、シャルジャ・ドバイ(アラブ首長国連邦)、モンゴル、ルアンパバーン(ラオス)、ハノイ(ベトナム)、デッサウ(ドイツ)、統営・大田・ソウル(韓国)など世界各地における出会いと思考の広がりです。さらに、『かがやけ』では、コロナ禍の中で大学と大学附属の高校で「働く女」の姿と思考が立ち上げられています。
あとがきのエッセイ「音楽祭と三つの変奏」と「ダナム・パークへの小旅行」は、2023年度在外研究(マンチェスター大学)の成果です。
著者による紹介文はこちらです。
https://wan.or.jp/article/show/10976
https://wan.or.jp/article/show/11365
カバーの写真は、写真家の石山貴美子さんの作品です。
この二冊の本は北冬舎から出版されました。北冬舎の社主 柳下和久さんは、『本の雑誌』2023年7月 熱闘フライパン号 No.481にインタビューが掲載されている、名編集者で、中央大学文学部フランス文学科の卒業生でもあります。野田和というペンネームで『おしゃべり』という小説集も出版しています。
大田美和『とどまれ』と『かがやけ』は、セブンネットショッピング、楽天ブックス、e-hon、紀伊国屋書店ウェブストアなどで、注文できます。お近くの書店で注文する場合は、書店の方に、「〔取扱い〕八木書店=電話03・3291・2968/FAX03・3291・2962」とお伝え下さい。または、北冬舎の「お問い合わせ」のページか、北冬舎に直接メールでご注文下さい。「お問い合わせ」のページは以下のとおりです。
https://hokutousya.jimdo.com/%E3%81%8A%E5%95%8F%E3%81%84%E5%90%88%E3%82%8F%E3%81%9B/
北冬舎のメールアドレスは、hokutousya2@gmail.comです。
『とどまれ』と『おしゃべり』は中央大学中央図書館に所蔵されています。『かがやけ』もまもなく所蔵されます。