文学部

【新刊紹介】哲学専攻 大川真ほか著『奈良に蒔かれた言葉Ⅱ』

2023年04月03日

哲学専攻 大川真教授ほか著『奈良に蒔かれた言葉Ⅱ-近世・近代の思想-』が刊行されました。


内容紹介:

 研究会活動を通じて、奈良のアイデンティティとは、奈良に首都が置かれていた時代よりも、廃都以降の時代に関わっているらしいとわかってきた。首都でなくなって1000年以上経過しても、ほとんど首都そのままの状態で、設備や機能が継承・活用されている。人類史上類例をみない、この都市機能の維持こそ、奈良本来の地域アイデンティティではないか。そして、「地方時代」から「地方のない時代」に移りつつ今日、地方が共通して抱える問題解決にも貢献できる地域力であり、国際的に移転可能なソフトパワーといえるだろう。近世・近代の奈良は、日本のあらゆるものの起源を創り出した古代ほどの派手さはないが、古代に生み出されたものを今日に繋ぐための営みが続けられた時代であった。それを知る手がかりは、当時を生きた人々の記録や記憶に残されているだろう。(「はじめに」より)


▽出版社:京阪奈情報教育出版
▽ISBN:978-4-87806-830-0
▽定 価:本体2,200円+税

Vol.3 Series1の『奈良に蒔かれた言葉-近世・近代の思想-』はこちらをご覧ください。