文学部

英語文学文化専攻教授 大田美和の初めての詩集が出版されました

2022年06月13日

英語文学文化専攻教授 大田美和の初めての詩集である『大田美和詩集二〇〇四―二〇二一』北冬舎 が出版されました。

 

大田美和は歌集『きらい』(河出書房新社)、歌集『水の乳房』(北冬舎)、歌集『飛ぶ練

習』(同)、歌集『葡萄の香り、噴水の匂い』(同)を出版している歌人で、その短歌は、見田宗介『社会学入門 人間の社会と未来』(岩波新書)や、北村薫『北村薫のうた合わせ百人一首』(新潮文庫)に多数取り上げられています。

 

歌人が、いま現代詩の詩集を初めて世に問うのはなぜか? ぜひお読みください。

 

帯文には、「〈ほんとうの世界〉を言葉にする定型詩を求めつづけてきた現代歌人が新しい

私を自由詩に尋ね、〈愛に満ちた生〉をあざやかに表現した作品を収める第一詩集――。」とあり、短章一篇が掲載されています。

 

   樹になろう

 生まれ変わったら

 樹になろう

 樹が目覚めるのは

 夜中だけ

 轟轟と音とどろかせ

 団太団太と足踏み鳴らし

 行き暮れた

 旅人だけを驚かす

 

最寄りの書店で取り寄せる場合は、「取次八木書店扱い」というとスムーズに注文できます。インターネット書店でも注文できます。

 

中央大学図書館にもまもなく所蔵されます。