教育学専攻

【新刊紹介】デボラ・P・ブリッツマン著、下司晶・須川公央監訳『フロイトと教育』

『フロイトと教育』
 
 【帯より】
  フロイトはなぜ、教育の問題となるのか
  フロイト思想の全体像を示しつつ
  フロイトと教育の関係を根本から問い直す

 

 デボラ・P・ブリッツマン [著]

 下司 晶・須川公央 [監訳]

 波多野名奈・関根宏朗・後藤悠帆 [訳]

 

 勁草書房 2022年8月20日

 定価(本体2,900円+税)
 四六判 288頁
 ISBN 978-4-326-29935-5

 

内容情報--------------------------------------------------------------

 

◇◆出版社紹介文より◇◆
 
教育学者かつ精神分析家である著者は、教育者が自らの無意識を反復し、
自らが子ども時代に受けた扱いを再現してしまう「『乱暴な』教育」の問題点を指摘し、
教育を精神分析と同様、自らを知的対象として捉えることを提唱する。フロイトの著作
全体からフロイト理論を再構成することにより、フロイトの教育思想の今日的意味を析出する。
【原著】Deborah P. Britzman, Freud and Education (Routledge, 2010)
 
 
◇◆目次情報◆◇
 
はしがき

第1章 フロイト、精神分析、教育
 1 イントロダクション  /  2 読者のための手引

第2章 フロイトの教育と私たちの教育
 1 ナラティブの権利  /  2 メタサイコロジーとその変遷  /  3  フロイトの臨床実践
 /  4 精神分析に対する異論や反論  /  5 教授法  /  6 フロイトの執筆様式
 /  7 なぜフロイトを読むのか  /  8 私たちの教育

第3章 転移性の愛、あるいはマニュアル化の回避
 1 愛  /  2 ナルシシズム  /  3 技法についての論文  /  4 転移という概念の系譜
 /  5 マニュアルを求める声  /  6 技法上の問題にともなって生じる実存的課題
 /  7 テクニックからテクネーへ  /  8 フロイトの教育体験を振り返る

第4章 集団心理学と愛の問題
 1 期待の心理学  /  2 不気味なもの  /  3 「現象の範囲」  /  4 欲動  /  5「ヤマアラシたちの共棲」
 /  6 社会的な精神と原始群族  /  7 「わき道」にて

第5章 未解決の問題としての「乱暴な」教育
 1 何が問題なのか  /  2 心理的な意味の獲得  /  3 遊び  /  4 教育の威光  /  5 寄る辺なさと幸福
 /  6 知の二原理  /  7 不幸と攻撃性  /  8 未解決の問題としての教育  /  9 読解という問題
 

 

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